第7話

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2019/04/27 12:26
玄関を開けても 



インターホンの先にいた人が



変わるはずもなく



やはり、リボンとスカートをつけた



ショートカットの女の子だった…



「こっこんにちは!」


女の子は、とても緊張していて


少し顔が赤かった


(やっぱりどこかで…思い出せない…)


「こんにちは


あの…ご用件は…」




「えっと、ちょっとお話があって…」


女の子は、少しうつむいてそういった



「玄関で話もなんですし
どうぞ」


ぼくは、そういってリビングに



彼女をあげ、椅子にすわらせて



冷蔵庫から麦茶を取り出し



ガラスのコップにいれ、彼女の前に



差し出す



「どうぞ」




「あっありがとうございます…」



女の子がくるなんて何年ぶりだろう


何気に初めてじゃない?


従兄弟とかはあるけど…


もはや、知り合いをあげるのも


久しぶり過ぎて


いや、そもそも


知り合いなのか…?




頭の中で必死に考え続ける



僕は、器用ではないので


彼女と話ながらそんなたくさんのことを


考えられるわけない



流れる沈黙…気まずい…







そんな空気のなか最初に


口を開いたのは彼女だった





「あのっ!」

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