まぁ、昔はあんな事もいっぱいあったけど、昔よりは全然平気…
そう思っていたのは、私だけ…
ドーンッ!
急に、後ろから思いっきり背中を押された。
振り返らずとも分かっている。
私の後ろで、麗花は
燈の顔を見ながら、ワクワクとしている。
(流石に燈を困らせるのはいけない…)
すると、燈はそっと麗花に気づかれないように後ろから耳打ちをしてきた。
うん、大丈夫…平気…
また1年間。そんなのあっという間だって!
1年間我慢すれば麗花とまた、普通に過ごせるはず…
私達は玄関に入ってから内履きに履き替え
3階の奥にある2組に向かった。
2人で席の隣の奴を話しながら
教室の扉を開ける。
教室に入ると、黒板には名簿順事に席が
決まっていた。
自分は2列目の5番目みたい…
遠藤…それは1年の時となりのクラスの2組の奴で、私達は1年生の頃は1組だった。
あまり関わることもなかったけど、すっごく感じが悪い人で、さっきまで麗花が言っていた、大崎ももちろん…他にも、富田 遠井 小林 本田 矢澤……
コイツらは他の小学校から来たヤツらで
1番性格が悪いグループ
その中でも遠藤は、1番よく知っている。
どうして知っているかというのは、奈実からよく話を聞いていたからなのだ。
1年の頃、奈美は遠藤の事が好きで恋の相談をよくしていたもんだ。
奈美からは[かっこいい][優しい][話があう]となど色々…
正直、奈美から聞いていた通りの人なんだろう…そんな風にイメージをして何ヶ月化した時、体育で初めて奈美から指摘してもらったが今までのイメージが全部壊れた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。