綾の叫びに教室のほとんどの人達がビクつき
それにも気づかず、
綾はまたゲームをし始める。きっと滅多に当たらない推しがでたんだろう。
そりゃ出たらうちも嬉しいし叫ぶけどね…
いや、叫ぶと言うよりニヤつきながら笑うかな？……キモイな…

すると、耳を少し押さえたまま教室の
ドアの前で固まっている奴がいた。希一 みたい…

少々気になる希一ではあるが
気にしないように佐々木くんと喋り出す
…横に目をやると雅春くんは少し寂しそうに周りの皆を見ていた。

私はキョトンとしたが
気づけば雅春くんに肯定をしていた。

また黙りし始める雅春くん…
なにか言いたそうに目を泳がせている。
周りを気にしているように見えるけど、なにか気になることでもあるのだろうか？

恥ずかしそうに雅春くんは言う

予想外の言葉にポカーンとしてしまったけど
私も雅春くんの言葉に喜んでいたんだ。

自分にもこんなに話してくれる男子
がいるなんてなかったから男の子と話せることが嬉しかったんだ。
中学校の頃は［気持ち悪い］［ブサイク］なんて言われ続けた私…
その時から男子のことが嫌いで皆そうなんだと思い込んでいたけど、佐々木くんと話して、雅春くんと、友達にもなれて
私は嬉しさでいっぱいだった。
少し顔も喜びが抑えきれずに、にやけてしまう。

この時、雅春くんは私を見て
なにか思ってたみたいだけどまぁ、そのは気にしないでおこう…