2時間目、3時間目、4時間目の半分
授業がつぎつぎと過ぎていって、あっという間に4時間目の授業が終わろうとしている。
相変わらず先生達の話の早さは
変わることも無く、素早く終わっていく。
この前の先輩が言った通りだった。先生の話し方は早く、書き移そうとしては消されての繰り返しである。5分前というところで、先生が疲れたのか早く終わろうと切り出し、授業は終了した。
5分がたち、チャイムが鳴り響く。
やっと午前の授業は終わり、教室全体を見回したところ、皆が疲れ切っている様子。
皆が続けて哀の言葉に頷く。
そう、皆が同意見だからである。小学生、中学校とやってきたけど、義務教育じゃ無くなるだけで、こうも違うものなのか?
疑問に思いながらも、皆から次々とため息が聞こえてくる。
綾が苦笑いをしている。
ここまで来るともう、どうでも良くなる感じ…
少し口を開きあくびをする瞬間
哀も続けてあくびをする。
私達もお弁当に手を伸ばし、食べ始める。
食べてる時が幸せって
こういう時に言うのかな?
私は、おやつに持ってきたパンに齧り付いた。
ハムスター…ハムスター?
なんで?
お昼休みは別のところからでも
笑い声が聞こえてくる。うちらのクラスだけではなく、隣からも笑い声(めっちゃデカいけど)が聞こえてくる。
あっちの席では、佐々木くんと希一と雅春くんが3人で喋っているのが目に入る。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。