第24話

薄暗い気持ち
97
2019/06/20 07:35
英語の授業が終わってもまだ、授業があることを忘れていた。
春の時期とはいえ、少しだけ肌寒い。
窓の外にはさっきまで晴れていた空は今や曇り空…
見えないようで見えている太陽…
雲から出たり入ったりの繰り返し。
高橋詩音
高橋詩音
……晴れてると思ったのにね
小山世奈
小山世奈
曇り空だもん
日々樹哀
日々樹哀
雨降るかな?
高橋詩音
高橋詩音
しらね
3人は窓のから見える空をそっと眺めた。
石早綾
石早綾
帰りの時は晴れてる…はず!
高橋詩音
高橋詩音
自信を持って言ってくれ〜
石早綾
石早綾
俺はいつも自信で満ち溢れているから大丈夫
日々樹哀
日々樹哀
(溢れてるのか…?)
その場が和むのは綾のおかげだろう…
くらい気持ちが一瞬で消えてしまったかのよう
石早綾
石早綾
フヘヘ( - ﹃  -  * )
高橋詩音
高橋詩音
笑いが…w
こうやって笑っていられるのは、仲間のおかげだろう。気づくまで時間がかかったけど、いい友達をもてた。そう思う……
あの時声をかけていたから、あの時喋りかけたから、今があるそんな気がしている
佐々木拓海
佐々木拓海
ねぇ
佐々木くんが喋ってきた。
佐々木拓海
佐々木拓海
なんか、しずんでない?
小山世奈
小山世奈
そーかな
佐々木拓海
佐々木拓海
気のせいならいいけど
そう言い残して、
雅春くんのいる方へ戻って行った。顔に出ていたのかな?私は少し気になり、持ち歩いている手鏡を、取り出した。
小山世奈
小山世奈
(んー、そんな顔で分かるようには見えないけど…)
日々樹哀
日々樹哀
どうした?
小山世奈
小山世奈
いや…、うちって分かりやすい?
日々樹哀
日々樹哀
んー、分からないわ
気になったのか、詩音と綾が近寄ってきた。
高橋詩音
高橋詩音
何?
日々樹哀
日々樹哀
あ、世奈ってわかりやすいのかって話
高橋詩音
高橋詩音
………
石早綾
石早綾
………
詩音と綾
わかりやすい!
小山世奈
小山世奈
あ、そんなに……?
(えぇぇー…)
詩音が私の顔を覗いてきて、ニヤリと笑う
高橋詩音
高橋詩音
顔に出るんだ、おまえは
顔?なんで、顔?
じゃあ今の今まで顔に出ていたから、いつも中学校の友達は了承してくれていたのか?!
小山世奈
小山世奈
(マジかよ…)
高橋詩音
高橋詩音
なんだ、なんだ?
しょげてんのかぁ〜?
小山世奈
小山世奈
いや
高橋詩音
高橋詩音
嘘つけ(笑)
ほれほれ〜頭なでなでしちょる!
小山世奈
小山世奈
ちょっ?!
石早綾
石早綾
俺もやる!
小山世奈
小山世奈
や、やめい!
2人から頭を撫でられながらも
抵抗したが辞める気配は全然ない。
目で哀に合図をおくる
た・す・け・ろ!(口パク)
だが、哀は私をみて鼻で笑う。
日々樹哀
日々樹哀
(´°ω°)ハッ!
や・だ・ね!ガ・ン・バ(口パク)
小山世奈
小山世奈
(おぉぉ〜い?!)
小山世奈
小山世奈
てか、いい加減にやめんか?!
高橋詩音
高橋詩音
怒っても怖くねぇぞ〜?
ほれほれ〜
石早綾
石早綾
ほれほれ〜
これは、何言っても無理だな…

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