side:YOU
定員さんがそう言うと私の前から気配が消えた
本当に終わったんだ、
相変わらず怖くて目を瞑っている私はそう感じ
硝子ちゃんの名前を呼ぶ
そう言われ恐る恐る目を開く
鏡に映るのは相変わらず知らない自分。
でもさっきよりもなんか違和感が ……
瞼に色がついてる、!?
目尻に線が書いてあるし唇も血色が良くなってて
全体的にキラキラ何かが光ってる …
なにこれ、、?
そう言われてまた自分を鏡でみると
確かにさっきと髪型が違う。
いや、長さは変わらないけど …
頭の半分から上の髪型束ねられていて
おろしている部分は外や内にクルクル巻かれている
それに束ねているゴムは綺麗な蝶がとまっていた。
硝子ちゃんが何か言いかけたとき、
お店の扉が開き外から傑くんが入ってきた
その後に続いて何故か五条くんも。
傑くんから大きな紙袋が差し出された
… なんだろう?
硝子ちゃんが定員さんと話して
奥の部屋に通される
そう言われて扉を閉められた
… 着替え。これは全部傑くんが買ってきてくれたのだろうか?
恐る恐る袋から中身を取り出すと
2種類の服があった
そのうちの一つを手に取り腕を通す
扉を開けると3人が待っていて
着替えた私をマジマジと見つめる。
… こんな服はじめてだし、
失敗作の私なんて何してもダメだから
似合ってないに決まってる。
… 似合ってる?本当に?
、
;五条ver
;夏油ver
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。