着いたけど、光太郎どこ???
数分前の木兎side
「あのお兄さん♡」
逆ナンとかすげ〜
木兎「」
「お兄さんですよ♡」
木兎「」
「ちょっと道をお聞きしたいんですが、」
ツンツンと俺の方をつつく俺よりずっと小さな女性
木兎「あ、俺?!」
「×△に行きたいんですけど教えて貰えますか?」
木兎「携帯で調べたら簡単に行けると思います!!」
「それが分からなくてぇ、」
木兎「んー、、じゃあ、ここ真っ直ぐ行ったら交番あるんで俺より分かりやすい説明して貰えると思いますよ!」
「お兄さん一緒に来てくれませんかぁ?方向音痴なんです、、」
あなたが来るから出来れば早く離れてもらいたいとも言えず
この女性が迷って大変なことになっても困るし
木兎「できるだけ急いで歩いて欲しいんですけど大丈夫っすか?」
「ありがとうございます♡」
木兎「はい、着きましたよ。」
「ありがとうございます♡良ければお礼したいんですけど、、木兎「大丈夫です!では!」
あーやばいあなた絶対着いてる、、
グイッと俺の服を掴まれる
「あなた、木兎光太郎さんですよね。」
木兎「え」
「奥さんもいるのにこんなとこ文春に取られたらどーします?」
木兎「その妻が今待ってるんですけど、、」
「ふふっ、失礼しました〜♡」
木兎「あの帰っていいすか?」
「えーダメです」
木兎「いやほんと、そーいうのいいんで、、」
「木兎くんほんとに覚えてないのね私の事」
木兎「は?」
「中学の時付き合ってた彼女を忘れちゃうなんて。」
木兎「お前!!」
「思い出してくれた〜?やっと会えたのにぃ帰ろうとするなんて木兎くん酷いよ」
木兎「やめろよ。別れた後も付きまとってうちの嫁のストーカーもお前の知り合いだろ女に指図されたんだって聞いたよ」
「私の木兎くんに近づくあの女が悪いんでしょ〜?」
木兎「てかもう結婚したしそーいうのやめろよ。じゃあな。」
走って戻った先には思った通り人に囲まれた彼女がいた
あなたside
「また試合見に来てください〜」
家族連れの相手をしてかなり時間が経ったと思うんだけど光太郎まじでどこ?
待ち合わせここで合ってるよね??
「お姉さん1人?俺らとどこか行かない?」
『あーっと、、』
「あれ?木兎あなたじゃね?」
「やべ本物だ!」
『ど、どうも、??』
「やべー本物だ、やべー、、」
「木兎あなただって!」
あー人集まっちゃった〜声でかいんだよ〜、、
「木兎光太郎もいんのかな?!」
『あはは、、』
ひゃー助けて光太郎〜、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。