第8話

なな
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2018/11/25 03:20


フラフラと歩いていたら、いつの間にか後ろについてたテヒョンがいなくなってた。



ジミン
ジミン
(はぁ、あいつどっか行きやがった)





1人で仕方なく歩いていると、
進行方向に女の子を取り囲む数人の男がいた。




よくよく見て見たら、あいつだった。




いつの間にか俺の足は速度を上げてて、
あいつに触れそうになってる腕を掴む。
ジミン
ジミン
なにやってるの?楽しそうだね、俺も混ぜてよ。
男子1
は?なに、俺らこいつといまから楽しむところだったんだけど
ジミン
ジミン
のわりに、この子怯えてるけど?
男子2
俺らとの話が面白くて泣けて来ちゃったんだよなあ?
あなた

ちがっ

ジミン
ジミン
違うってよ?じゃあ、いいよね俺が連れ去っても。


俺は目の前の男子数人をバッと押しのけて、
あいつの腕を握って走り出した。





後ろから途中まで追ってきたが、お客さんが多すぎて、こちらに来れなくなっていた。














誰もいなさそうな教室を見つけたので、とりあえずそこに入ることにした。
あなた

あ、あの、、ありがとうございました。

ぺこっと頭を下げるあいつ。





歌ってる時と全然雰囲気違った。






ジミン
ジミン
いいえ~
あなた

あの!これ、お礼と言ってはなんですが、
受け取ってください!








差し出されたのは、1本のレモンティー。







ジミン
ジミン
あ、ありがとう、、
あなた

なまえ、聞いてもいいですか??

ジミン
ジミン
3年のパクジミン、
あなた

パク先輩、、




俺の名前を呟いて、ニコニコとしているあいつがかわいいとか思ってしまった。
ジミン
ジミン
お前の名前は?
あなた

ホンあなたです、2年の

ジミン
ジミン
あなたね。


こくこくと頷いてるこの子はほんとに、さっきあの舞台で歌っていたやつと同一人物なのか、疑い始めた。





ジミン
ジミン
さっきの、歌。
めちゃめちゃすごかった。
うめえんだな、あなたは。
あなた

や、そんなことないです、、、
でも、ありがとうございます!











これがこいつとの出会い。

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