第2話

太宰さんにもう一度会えたなら
9,141
2018/06/03 13:29
帰り道で太宰さんに助けてもらってから一週間。

もう一度会いたいなんて思ってたけど、

そんな事叶うはずもなく

ただ日が過ぎて行っていた。



























特に何もなく家に着いた。
あなた

ただいまー

お母さん
おかえり………って誰!?誰なの
あなた

え!?お母さん!?

お母さん
出て行ってちょうだい!!
あなた

え!?お母さん!私だよ!

お母さん
そんな事ないわ!早く出て行って!!!



ガチャン。。。






玄関から出され鍵が閉められた。




唐突すぎて頭の回転が追いつかない。


あなた

お母さん…嘘…どういう事…

目の前がぼやけて視界が歪む

涙が頬を伝って溢れていく。
あなた

私…どうすればいいの…









何も考える事ができずただ呆然と玄関の前で



立ちつくしている。

































太宰さん
太宰さん
あーやっぱりか
急に声をかけられた
あなた

!?

太宰さん
太宰さん
驚かせてごめんね
あの時からずっと何か引っかかる所があったんだ
太宰さん
太宰さん
やっと分かったよ。
君も異能力者だったんだね。










太宰さんがそう言ってそっと私の肩に手を触れ

ると異能力が解け力がフッと抜けた。














太宰さん
太宰さん
今夜はうちに泊まるといいよ。
君もお母さんも混乱しているだろうしね。
沢山の出来事が急に起こったせいで頭の回転が

追いついていなかった。

私は何も考えず
あなた

はい。

そう答えてしまったのだ。

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