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第9話

#ついに初出勤。そして、
6,904
2018/06/04 13:48
今日は初出勤だった。

社長に挨拶をして、太宰さんについてもらって

国木田さんに仕事を教えてもらった。

一日終わると疲れて家に着くとあっという間に

寝てしまっていた。






早く寝たせいか夜中に目が覚めてしまった。
あなた

ん…今何時…

そこには見たことのない世界が広がっていた。

まるで戦争の後のように荒れ果てた荒野に

いたのだった。






あなた

これって…私の異能!?

あなた

どうしようどうやったら元に戻れるの!?

あなた

太宰さん…!

そう助けを求めてもいつまでたっても

答えは返ってこなかった
あなた

どうしよう…こうなったら私…この世界から出られないんじゃ…

あなた

なんで…なんでこうなるの…

































急に目の前の世界が崩れ落ちて行った。
あなた

え…

太宰さん
太宰さん
何をしているんだい
あなた

だ、太宰さん…!

私は恐怖と安堵で泣き出してしまった。
あなた

もう…どうしようかと…太宰さんが助けに来てくれなかったら…私は…

太宰さん
太宰さん
これからこのままの状態だと正直きついね。
太宰さん
太宰さん
でも私から離れなかったら異能に苦しむ事はないんじゃないかな。
太宰さん
太宰さん
おいで。
そう言って太宰さんは両手を広げて私の方に向けた。
私は構わず太宰さんの胸に飛び込んだ。
太宰さん
太宰さん
あなた。
太宰さん
太宰さん
1つだけお願いがあるんだけど
あなた

な、なんですか…?
































太宰さん
太宰さん
私の恋人になってくれないかな。
あなた

えっ

太宰さん
太宰さん
駄目…かい?
あなた

いいえ、そんな事ないです。

私なんかでいいんですか?

太宰さん
太宰さん
あなたじゃないと駄目だ。あなたがいい。
あなた

はいっ…

私は恥ずかしくて太宰さんから

離れようとしたけど、

太宰さんが私を強く抱きしめていてくれたから

なんだか心地良くてとても嬉しかった。







その日から、私は太宰さんとお付き合いを始めました。

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