第2話

#001
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2021/01/04 00:21
及川「天ヶ瀬ちゃーん!」
あなた「うげ、また来た...」
私は天ヶ瀬  あなた。見ての通り普通のどこにでも居る平凡な一般人だ。
___この人に目をつけられていること以外は。
あなた「及川さん、二年教室まで来ないでください。悪い意味で私が目立ちます」
及川「え~、マネージャーの仕事渡しに来ただけなんだけど?」
そう言ってニヤニヤと笑う及川さん。
__弄ばれている...。
この人は、私がマネージャーをやっている男子バレー部の主将、及川オイカワ  トオルさん。
イケメンでバレーも上手く、女子ファンも多い。
____しかしだ。
なんと言っても性格が悪い。
もう一度言おう。
性格が悪い。
そのひねくれた性格で私の反発をのらりくらりとかわし、なぜだか絡んでくる。
はっきり言って面倒だ。
もう一度言おう。
面倒だ。
それを言ってもこの隠れイカレ野郎には通じないため、仕方なく及川さんが持ってきた書類を受け取りながら言った。
あなた「もう二年教室来ないでくださいね」
及川「ん~、そのうちまた来るよ~。ばいばーい」
...なんでだ。
人の話をガン無視しやがって...。
こんなんじゃ私が悪目立ちするって言ってるのに...。
今日は部活行かないでおこうかな...。
そんな事を考えていると、後ろから声をかけられる。
三葉「あなた~!!また及川先輩と喋ってたじゃん~!!」
あなた「三葉...あの人と喋っても良いことないから」
親友である三葉だ。
及川さんの隠れファンで、私が及川さんと喋っているのが羨ましいらしい。
三葉「え、いやいやあるよ!?あの及川先輩とッ...」
ああダメだ妄想タイム始まった。
もう三葉にくっついてくんないかな...。
そう思いながら、いちごミルクを飲み干した。

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