どんな花もいつかその咲みを枯らしてしまう
どうしようもない苦しさ 少しずつ大きく育ててく
傍で過ごした時間が長く深いほどに
切なさは根を深く張る
もう戻れないほど
いつかは来る その日を待ち
美しい花は咲いて
その色が深いほど
痛みも深く
遠い遠い空の 光がただ怖くて
隣の君の鼓動を 手放したくなくと願う
『ねえ、約束しまう 指切りげんまんして
僕ら 地球の終わる日 互いに 声思い出そう』
歳月巡って勿忘草の花は散る
泣いて 哭いても 祈っても
かけがい無い記憶 あの日と同じように
今日も空は眩しいから 君を思い出してします
微睡む夢の中 空が落ちてくるんだ
今日も空は眩しいけど 今は何も怖くないよ
その声思い出す
飽きるくらい空はただ眩しいんだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!