まぁ、この程度の仕事は何てことない。
いや、慣れっていうのもあるけどね?
回転イスを回転させて、後ろを向く、
コイツ…駄目だ。
嫌いなタイプの人間かな…
笑顔振り撒きすぎて…え?これなに、天然?
いや、絶対裏あるだろぉー!?
そう言うと降り向き、自分のデスクに乗った
資料と、ファイルと紙の山(笑)
いや、勘弁してー?
これは、誰かからによる。
赤沢さんとかだったら絶対!やんないから。
まさかの、青倉課長かよ…
面倒…
そのキツい言い方後輩にしないで欲しいんですがぁ?
営業スマイル入りまーす💢😊
訳、終わらせたに決まってんだろ、なめてんのかよ?気づかないとか老眼ですかぁ?
訳、うるせぇなぁ、目に見えねぇとこに置いてどうすんだ?後輩甘やかして育ちませんからぁ?
↑二人は心の中で喧嘩してます。
訳、気を付けますねー?😊
と、そのやりとりを見届け、イスを回転しデスクへ向ける。
ちなみにさっきのは私の同期。
のくせに課長。
青倉太一
年齢的に差はあるけど、うちの会社は年齢の上下関係じゃなくて、
始めた時が関係だからね。
私が実力あったとして、地位を上げると言われても青倉にはいつも断ってる。
だからうちの会社では年下が年上に教えることも多々ある。
うちの世代、つまり青倉世代は、仕事ができるヤツばっか、
私は地位を上げられんの面倒だし、金で困ってるわけでもないし、
私は出来ても、100を目指そうとはしてない。
やろうと思えばできるけど、この位置的に私はここでいい。
うっぜーヤツいっぱいいるけど気にしない気にしない。
すると、隣のデスクから
平気で毒吐く君もどうかと思うけどな。
だが、
私達の中ではアイツは敵である(笑)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。