私達が降りていくと、みんながお皿をセットしたり、料理を盛り付けたりしていた。
みんなが夕飯の支度をしているのを見て、慌てて手伝おうとした。
そう言ってうりに肩を〈ポンっ〉と両手で持たれた。
そして、肩を持たれたままダイニングチェアの方に連れていかれて、座らせられた。
どこからか来たなお兄にそう言われて、私は大人しく座っていることにした。
その後、うりとなお兄は準備に戻って行った。
そう思いながら座っていると、
と言って、どぬくさんが顔を覗き込んできた。
そう言って、どぬくさんもキッチンに戻って行った。
数分たっても、まだみんなは支度をしていて、遂に私は退屈していた。
そうしてヒロくんと料理をつぎわけていると、
手伝っていたのが4人にバレた。
それからもう数分たって、やっと夕飯の支度が出来た。
そうのあさんが言うと、みんなが飲み物の入ったコップを持ちだした。
みんなにつられて、私もコップを取った。
ダイニングテーブルの上には、沢山の料理が並んでいる。
こんなに沢山の料理を、私の歓迎会の為に作ってくれたと思うと、申し訳なさと嬉しさが込み上げてくる。
その後もみんなはワイワイと喋りながらご飯を食べていた。
みんな一斉に挨拶をして、片付けをしだす。
そう思って、食器をキッチンに持って行って洗った。
そう言って頭を撫でられた。
その数分後に片付けは終わった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!