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第1話

看病
15,242
2021/03/20 07:08
土曜日の朝。妙に喉に違和感があって、私は起きた。
(なまえ)
あなた
ケホッ…
咳をすると、喉がヒリヒリと痛む。
水でも飲もうかと、ベッドから何故か重い体をおこす。
寝転んでいた時は分からなかった、酷い頭痛、だるさ。
(なまえ)
あなた
ん……
足取りもおぼつかない中、1階に続く階段を降りようとする。
???
あ、あなたちゃ…
手すりを持っておけばよかった。誰かが呼ぶ声に振り向きはしなかったが、中途半端に止まった足のせいで、体勢を崩した。
(なまえ)
あなた
わっ…
結構な高い階段から落ちそうになる。でも、グイッと後ろに引かれた。
(なまえ)
あなた
?!
もふ
もふ
何してんの…ってあっつ?!
(なまえ)
あなた
あぁ…もふくん
もふくんが私を抱き寄せただけで熱いと言うのだから、それほどまでに私は酷い風邪をひいているのだろう。
もふ
もふ
…よいしょっ
(なまえ)
あなた
…?
何故か体が浮いた気がした。…………あれ、姫様抱きされてる。
抵抗しようにも、体に力が入らないし、そんな気力も無い。
ボスっと音を立てて、私は自分のベッドに寝かされた。
(なまえ)
あなた
んぅ…
もふ
もふ
今、どんな感じがする?
どこから持ってきたのか分からない体温計を起動させながら、容態を聞かれる。
(なまえ)
あなた
……頭痛い
もふ
もふ
食欲は?
(なまえ)
あなた
ない
その後、体温計を渡され、体温を測った。
もふ
もふ
たっか…?!
私の体温は40.1度。もふくんが自分の体温も測って体温計が壊れてないか確認する。
もふ
もふ
あなたちゃん、薬飲まなきゃいけないから、お粥作ってくるよ?寝ててね
ベッドに寝かされている私に、中腰になって言ってくれる。
(なまえ)
あなた
うん、わかった…ありがと
それを聞いて、もふくんは私の頭をポンッと一回撫でてから、部屋を出た。



その後、ドアの奥からタタタッと足音がした。
コンコンっと音を立てると同時に、のあさんとえとさん、るなちゃんが入ってくる。
のあ
のあ
あなたちゃん、大丈夫ですか?
水と手拭いを持ってきたらしい。
えと
えと
とりあえず、着替えよっか
るな
るな
そのままじゃ、気持ち悪いでしょ?
(なまえ)
あなた
ありがとぉ…
その後、体を拭いてもらってから、違う寝間着に着替えた。
(なまえ)
あなた
ん…スッキリした
えと
えと
はい、水
そう言ってコップを渡される。……そう言えば、さっき飲見に行こうとして落ちそうになったんだっけ
その水をゴクッと飲み干す。
のあ
のあ
後で、お粥来るのでそれまで寝てて下さいね
るな
るな
して欲しいことがあったらすぐ呼んでね
そう言ってスマホを真横に置かれる。
えと
えと
通知音、頭に響かない?
るな
るな
じゃあ、バイブにしとこう
るな
るな
るなったら天才っ!
るなちゃんがそう言うのを見て、私は咳混じりに笑ってしまった。
のあ
のあ
じゃあ、ゆっくりして早く治してくださいね
(なまえ)
あなた
うん、ありがと
そう言うと、三人は部屋を出ていった。
静かになった部屋で、私は眠りについた。
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✄------キリトリ------✄
閲覧ありがとうございました✿゚❀.(*´▽`*)❀.゚✿
rinrin
rinrin
今回お出かけ編じゃ無いの?って方、すみません
rinrin
rinrin
ネタが思いつかなくて作者が辛かったんです……
rinrin
rinrin
ネタが思いつくまで不更新にするのは申し訳ないので、別の話を挟みました
rinrin
rinrin
アンケートの意味よ。
rinrin
rinrin
ほんとにすみません
rinrin
rinrin
お出かけ編はまだ全員分やるので暫しお待ちを……
rinrin
rinrin
じゃあ、バイバイヾ(・ω・`)

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