第39話

お出掛け【もふ編】
13,535
2021/03/14 08:14
私が引いた人は_
(なまえ)
あなた
もふくんだ
もふ
もふ
え、俺?
説明をし終わってPCと睨めっこをしていたもふくんが驚いた顔でこちらを見る。
(なまえ)
あなた
うん!
もふ
もふ
はーい
そう言ってPCを閉じ、嬉しそうにこちらへ来る。
もふ
もふ
行こっか
(なまえ)
あなた
行ってきます!
からぴち
からぴち
行ってらっしゃい!
みんなに見送られ、玄関を出る。
(なまえ)
あなた
何するの?
もふ
もふ
…散歩
(なまえ)
あなた
うん…?散歩…?
何処かに行くのかと思ったら、散歩と言われてしまった。
もふ
もふ
だって、徹夜続きで疲れてるのに、無理に何処か行かせるのも悪いでしょ
(なまえ)
あなた
それもそっかぁ
正直少し疲れてるから、急に連れ回されるよりかは楽な方かもしれない。
もふ
もふ
まぁ、まずお昼ご飯行くけどね。
それから、私たちはカフェで昼食をとり、目的地へと向かった。行き先を教えて貰えず、私はもふくんの横を淡々と歩き続けた。
しばらく歩くと、もふくんが急に止まる。
もふ
もふ
はい、ついた
(なまえ)
あなた
わぁ…
昼食をとっている時に、質問して唯一答えてくれた、「大きな公園で散歩するだけ。」というセリフ。
でも、“公園”では無い。温室のようにビニールで覆われたそこは、まさしく“庭園”のようだった。
二人で中に入る。そこには、沢山の草花があった。
(なまえ)
あなた
綺麗…✨
やっぱり庭園でしょ、ここ。
足元に続くちょうど横に二人並んで歩ける程度の小道を、周りの花や蝶を見渡しながら歩いていく。
(なまえ)
あなた
おとぎ話のワンシーンにこんな場所ありそうっ
昔からおとぎ話の本を読み漁っていた私は、目の前の光景に気分が舞い上がり、いちいちしゃがんでは、花を眺めていた。
もふ
もふ
……
さっきからもふくんがずっと無言。大丈夫かな…そう思ってもふくんのそばに戻る。
(なまえ)
あなた
もふくん?大丈夫?
もふ
もふ
え、何で?
ボーッとしていたのか、私が声をかけると、ハッとしたように少し裏返った声を上げた。
(なまえ)
あなた
ずっと無言だから…つまんない?
もふ
もふ
いや、そんな事ないよ?
(なまえ)
あなた
ほんと…?
もふ
もふ
うん、ほんと
そう言って微笑んで私の頭を撫でるもふくん。その顔は何処か疲れているように思えた。
(なまえ)
あなた
ちょっと休も?
もふ
もふ
え、いやいいよ
(なまえ)
あなた
私がいやですっ!
そう言って半ば強引にもふくんをベンチに座らせる。
もふ
もふ
…ごめん
(なまえ)
あなた
いーよっ
そう言ってもふくんの隣に座る。
そよ風と日陰。それに、目の前の噴水の水の音がとても心地よかった。
徹夜終わりだからこの方がいいかも…そう思っているとふと、方に重みがかかる。
(なまえ)
あなた
もふくん…?
隣を見ると、スースー…と寝息を立てているもふくんがいた。首にあたる紫がかった髪が、とてもくすぐったい。
(なまえ)
あなた
寝ちゃった…
私は、出掛ける前にもふくんがPCと睨めっこをしていた事を思い出した。
きっと、私がするはずの編集作業を代わりにやってくれていたのだろう。
(なまえ)
あなた
ありがと…ごめんね、もふくん
寝ていて、届かないであろうもふくんにお礼を言う。
私も心地良さに負けて寝てしまいそうになりながら、蝶と花を眺めていた。
小一時間ほど後、やはり私は睡魔に負けてしまったのか、隣で恥ずかしそうに私に肩を貸しているもふくんがいた。
✄------キリトリ------✄
閲覧ありがとうございました✿゚❀.(*´▽`*)❀.゚✿
rinrin
rinrin
今回なんのイベント(?)も無しに終わってしまった…
rinrin
rinrin
あ、昨日の投票ありがとうございました!
rinrin
rinrin
思ったより投票してくださっていたのでびっくりしました(๑º ロ º๑)!!
rinrin
rinrin
【飽きない】が多かったので、そのまま書いていこうと思います!
rinrin
rinrin
じゃ、次回もお楽しみに!
rinrin
rinrin
バイバイ!( ´ ▽ ` )ノ

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