散々着せ替え人形にされた後、私の提案で雑貨屋に寄ってもらうことにした。
店内の結構奥にある、アクセサリーコーナーに行く。
くるっと後ろを向いて言うと、三人がキョトンとする。
私がそう言うと、三人がめちゃくちゃに首を横に振る。
そんなに振らなくてもいいのになぁ…。
あ、良かった…。
そう言われ、もう一度アクセサリーコーナーに目をおとす。
そう言って、ハートの金属飾りがついたブレスレットを指差す。
チェーンと重なっている紐のような輪は、ピンクは勿論、オレンジ、水色、ミント色が揃っている。
そう言ってみんなで自分の色を手に取る。
そして、そのままレジに流れ込んだ。
店外へ出て、そのブレスレットをはめて暫く街を歩いた。
みんなでお揃いの物をつけて歩いているだけなのに、何故か嬉しい。
すると、えとさんが急にスタバを指差す。
何を思い立ったのかと思いながら、飲み物を買った。
そう言われ、ブレスレットをはめている方の手で飲み物を持ち、前に突きだす。
すると、他の三人も円陣のように飲み物を突き出した。
カシャっとえとさんのスマホから音がする。
えとさんのスマホをみんなで覗き込んで見る。
そう言ってワイワイしている空気を壊すように、えとさんが言う。
のあさんがそう言うのを聞いて、つい笑ってしまう。
それから、さっき買った飲み物を飲みながら帰った。
その日、お風呂に入るまで嬉しくてブレスレットをずっとつけていた。
案の定、男子には見つかって「ずるい」と言われた。
三人が宣言通り自慢していたから、私はまた声を出して笑ってしまった。
✄------キリトリ------✄
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。