第85話

暑い
10,327
2021/07/18 06:17
とある暑い日の放課後。
今でもからぴちの誰かが迎えに来る中、こんな猛暑がこの頃ずっと続いている。
今日は誰だろう。
そう毎日のように少し楽しみに思っている自分がいる。
毎日恒例、女子が群がっている。
今日は男子かな。
すると、いつもとは少し違うようで、女子たちが一人ずつはけて行く。
(なまえ)
あなた
……あれ、ゆあんくんだ
女子たちに避けて貰って、中央まで行くと、ゆあんくんが居た。
いつもの赤いニットは着てはいるものの、流石に上着は着ていない。
思いっきり柱に持たれかかってシャツをパタパタと引っ張っている。
ゆあん
ゆあん
あ、あなたちゃん……遅い
(なまえ)
あなた
ごめんね、顧問の話長すぎて……
そう言って苦笑いすると、意識が朦朧としているのか、こっちに倒れかかってきた。
ゆあん
ゆあん
あっっつ……
(なまえ)
あなた
大丈夫……?!
もたれかかって来て、ちょっと重い。
持っていた二本のペットボトルのうち、一本をゆあんくんの首にあてる。
(なまえ)
あなた
はい、あげる
ゆあん
ゆあん
ありがとー……
そう言ってゆあんくんがあげたペットボトルの蓋を開けて、お茶を飲み出す。
それからふとゆあんくんの足下を見ると、大量の紙袋とペットボトルが置いてあった。
(なまえ)
あなた
え、どうしたのこれ
私がそう言うと、ゆあんくんも飲むのをやめて下を向く。
ゆあん
ゆあん
なにこれ……
とても驚いた顔をして、ゆあんくんがそう言う。
すると、女子高生が三人ほどゆあんくんの足下に紙袋を置いていった。
あー…原因あの女子たちか。
(なまえ)
あなた
お供え物のごとく……w
ゆあん
ゆあん
俺地蔵かなんかじゃないんだけど……?
二人でそう言って笑いながら、置かれていった紙袋の中身を確認する。
(なまえ)
あなた
冷えピタ、スポドリ、タオル……
ゆあん
ゆあん
保冷剤、冷感スプレー、制汗シート……
これらが入った紙袋が、無数にあった。
ゆあん
ゆあん
俺がめっちゃ暑そうにしてたから置いてったんだね
でしょうね。
(なまえ)
あなた
これ全部どこから……あ
私がそう言うと、ゆあんくんが「何か?」とでも言いたそうな顔で見てくる。
(なまえ)
あなた
お茶買った時に購買寄ったらこういうの売り切れてたな…って
それを聞くと、ゆあんくんがギョッとした顔をする。
ゆあん
ゆあん
……態々買ってきたの?これ全部
(なまえ)
あなた
だろうね……
ゆあん
ゆあん
どうしろって言うのこれ
ゆあん
ゆあん
てか気遣いが重たい
(なまえ)
あなた
お礼しようにも誰が置いてったか分かんないもんね…
ゆあん
ゆあん
……バレンタインと既視感凄いね
そうゆあんくんが今までに無いくらい顔を暗くして、気疲れしたように言った瞬間、
バレンタインデーには絶対みんなを迎えにこさせまいと思った。







✄------キリトリ------✄
閲覧ありがとうございました✿゚❀.(*´▽`*)❀.゚✿
rinrin
rinrin
高嶺の魔女に力入れ過ぎてシェアハウスの面白さ無くなっていってる気がする
rinrin
rinrin
ごめんなさい( ;꒳; )
rinrin
rinrin
それと同時に依頼にも全神経使い果たしとる
rinrin
rinrin
あと二日学校行ったら夏休みなので…( ̄▽ ̄;)
rinrin
rinrin
夏休み入ったら多分頑張ります
rinrin
rinrin
前々から頑張れよって話なんですけどね
rinrin
rinrin
こんな小説を読んでくださってありがとうございます(。-人-。)
rinrin
rinrin
❤、⭐、💬ありがとうございます(*´꒳`*)
rinrin
rinrin
暑さにやられないようにお気をつけ下さい
rinrin
rinrin
じゃあ、ヾ(。・v・。)バイバイ

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