あれから数日後...
今日は土曜日で、レポートも昨日終わらせて暇。
暇だから。そんな理由で、私はなんとなくリビングに入った。
そこには、編集作業をしているじゃっぴとのあさんが居た。
リビングのドアを開ける、〈ガチャ〉っという音が聞こえたのか、二人がこちらを振り返った。
そう言うと、二人の視線はまたPCにおとされる。
そして、ふと思った。
そう思って、二人に聞いてみる。
そうクスクスと笑いながら、のあさんが返事をすると、
そう言って何処からかじゃっぴが別のPCを持ってきた。
私は、床に座っている二人の間に座らせられた。
ここに座る意味……
それから、私は二人に交互に編集ソフトの使い方を教えてもらった。
教えて、と言ったのは自分だけど、やっぱり申し訳なさがある。
そんなことを思っても、みんなは嫌な素振り1つせず、優しくしてくれる。
だから、私も甘えてしまっているんだろう。
そう思いながら、仮の動画を編集していく。
そう言ってじゃっぴが私が使っているPCの画面を覗き込む。
その後も、編集を続ける。分からないところがあると、すぐ分かるのか二人が何も言わずとも教えてくれる。
そう言って私は、編集が終わった動画を前にして、伸びをする。
すると、出来た動画をのあさんが再生ボタンを押して確認する。
そう言ってじゃっぴがしょぼんとする。
そう言うと、じゃっぴが下を向いたまま、私の頭を撫でた。
そうボソッとのあさんが言って、私は振り返った。
そう顔を上げてじゃっぴが聞いてくる。
そう言うと、じゃっぴがまた頭を撫でた。
何回撫でるの…じゃっぴ……
それから、私はからぴちの動画の編集を任せられるようになった。
✄------キリトリ------✄
閲覧ありがとうございました✿゚❀.(*´▽`*)❀.゚✿
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!