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2020/12/07

第1話

さようなら
私はあなた・エルリック。
アメストリスでは有名なエルリック兄弟の長女である。
ちなみにエドの4つ年上で、現在20歳。
エルリック兄弟の長女と聞いて、オートメイルがあるのだろうと思った人もいるかもしれないが、その通り私も咎の身体を背負っている。右足がオートメイルで、左目の視力が無い。ただ戦闘において眼帯をしていれば、そちらを狙われるのは当然なので、敢えて普通である様に振舞っている。



「エド、アル、泣くなよ…」


「泣いてねー!!」


「じゃあその目から出てる水はなんなの」


「これはっ、汗だ!」


長い戦いの末、アルの身体もエドはウィンリィの為に腕はオートメイルのままだが、足は戻った。姉さんも戻そうと言われたが、私は戒めの為に戻すことはしなかった。
で、今はその兄弟との暫しお別れの時である。



「どうしても行くのかね?」


「大佐まで、泣いたりしないでくださいよ…?
連絡もするって言ってるじゃ無いですか…」


「本当の、本当の本当に、連絡するのかね?」



険しい顔で言われる。おそらく以前何度か連絡を怠ったことを根に持っているんだろう。



「しますします。
大体、私だって名の知れた国家錬金術士ですよ?一人旅くらいさせてください。」


「はぁ…わかった、ならせめてこれを持っていけ。」



渡されたのは焔の錬金術士と言われた所以の、発火手袋。通称パッチン手袋である。



「えっ!いいの!?くれるんですか!やった!」


「君に何かあっては困るからね。恋人として。」


「わーありがとうございます!ていうかいい加減にしないとリザにチクリますよ。」


リザさんという恋人がいるくせに私を口説く大佐にさらっと怒る。



「というか!姉貴!マジでモテるんだから、変な奴に捕まるなよ!ほらアルも泣いてねーでなんか言え!」


「うっ、うぅ…兄さん、だってぇ…」


「わかってるわかってる、ちゃんとたまには帰ってくるから

じゃ、そろそろ行ってくるよ」


またね、と手を振って電車に乗り込んだ。
その瞬間だった、いきなり目の前が光り、私の意識はブラックアウトした。