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第6話

タピオカ
「へぇ〜…そーなんだ…」


先輩は大和を見たあと私にニコッと微笑んだ。


今、一瞬先輩の目が冷たかったような…?


「社研って、もしかしてあの世界史の先生?」


「そうです」


あの、で伝わってしまうあたり…。


「あー、よく生徒こき使うよね〜…」


「そうなんですよね〜」


プリントとか、授業始まる時に持ってくればいいのに。


「おい、行くぞ。」


「え、あ…うん…」


大和が私の手を引く。


「そうだね、遅くなると先生に怒られちゃうかもね、ごめん引き止めて。」


「あ、いえ…大丈夫です」


「じゃあまた放課後ね。」


「はいっ」


先輩と別れてまた大和と2人、社研に向かう。


「…また放課後って、なんかあんの?」


少しの沈黙の後、大和が口を開いた。


「え?

あぁ、バイトだけど?」


今日は…シフトかぶってたっけ?


「バイトの先輩?」


「うん。

尾白おじろ直樹なおき先輩。

バレー部のキャプテンだよ。」


先輩とはバイト先で知り合って、同じ学校だって知った時はびっくりした。


「あれ?知らなかった?

去年の新人戦の壮行会でもスピーチとかしてたけど。」


「あー…あの人が…

いや、なんかステージの下から見てんのと目の前で話してんので違う感じした。」


まぁ、そんな関わることも無いもんね。


「それになんか、怖くね?」


「そうかな?

優しい先輩だよ?」


確かに、さっき闇が見えたような気もしたけど。


「それに…」


「ん?」


大和は私をちらっと見て、天井に視線を上げた。


「やっぱ、なんでもない。」


「??」


なんなんだ…





「やっと帰れるー!」


「あれ、真美今日部活は?」


「なんでか知らないけどオフになった!」


なんでか知らないって…


「あなたは?

休みっしょ?」


「それがさー、今日は臨時でシフト入っちゃってさ〜…」


今日はシフト入れてなかったのに、急に一昨日、店長から電話かかってきて…。


「えー残念!

駅前に最近できたタピオカ飲みに行こうと思ったのに…」


え、タピオカ?


めっちゃ好きなんですけど。


行きたい…


「あー、まぁ、シフトも遅い時間だし、今からすぐなら多分大丈夫。」


「お!

じゃあ行こー」


よっしゃ!