無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第33話

幸せを願って
「バカ大和!」


嘘つくなら、もうちょっとうまくやってよ。


裏切らないって言ったくせに。


信じろって言ったくせに。


「あぁ…そうか…ごめん!」


なによ…今更…っ。


謝って済まないよ、もう。


「すみません、“アレ”お願いします。」


大和が店員さんを呼んで注文した。


え、何?


私との話はもう終わり?


てか“アレ”って何。


ふっと周りの明かりが消えて薄暗くなる。


「!?」


マジでなんなの…?


ひとつの灯がこっちに向かってくる。


そして、私の目の前に置かれた、


「あ…」


ケーキにろうそく。


お皿にはチョコで書かれたHappy Birthdayの文字。


「ハッピーバースデー、あなた。」


「うそ…」


そっか…


今日は私の…


「ほら、ろうそく、ふーって。」


願い事…


これからも幸せでいられますように、かな。


ふーっと一息で火を消した。


電気が付いて、大和はもう一度「誕生日おめでとう」と言った。


「あなたのことだから、どーせ忘れてんだろーとは思ってたけど…

まさか昨日…見られてたとは…」


頭を掻きながら大和はカバンから何かを取り出した。


細長い、ラッピングされた箱。


「ん。」


「開けていいの?」


大和がコクっと頷いて、私はプレゼントのリボンを解いた。


「わ…」


可愛いネックレス…


「昨日は…相田に選ぶの手伝ってもらってたんだ。

あなたの好みとか、分かってるつもりだったけど、アクセサリーとかはやっぱどんなもんがいいのか…って。

結局相田は“夜明くんが選んだものならなんでも嬉しいと思う”の一点張りだったけどな。

…気に入った?」


「うんっ…とっても…」


嬉しくて、同時に安心して、声が震えた。


「何泣いてんだよーっ」


「だって、嬉しくて…


それに、疑ってごめんっ…」


「いや、それは誤解させた俺が悪いから。

ごめん、もう隠したり嘘ついたりしないから…」


大和がこんなサプライズを用意してくれてたなんて、思わなかった…


「ほんとに、ほんとに、ありがとうっ」


ふっと微笑んだ大和が、とてつもなく愛しい。


どちらからともなく顔を近づけた。


軽く目を閉じ、唇が触れ合う。


ねぇ、大和。


私たちなら上手くやっていけるよね?