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第10話

心配
「はぁ…」


「どーしたの、朝からため息なんて。」


頬杖をついて席に座っていると、朝部活終わりの真美が私の前の椅子に座った。


「そこたけちんの…」


「あーいいっしょ。

どうせたけちんいっつもギリギリだし。」


たけちんというのは武田たけだ雅人まさとくんのこと。


遅刻はしたことないけど、いつもギリギリに来るんだよね。


「んで?

どーしたの。」


「あー、いや、疲れたなーと思って。」


「ふぅん。

ま、言いたくなかったらいいんだけど。」


う。


バレてるか。


でも、干渉し過ぎない。


そんな真美だから、親友って言えるほど好きになった。


話してもいい別に。


けど、思い出したくないから。


なるべく考えたくないから。


ごめんね。


克服出来たら、もうなんともなくなったら話すから。


それまで待ってて。





「…ーちゃん、あなたちゃん!」


「っはい!」


「…大丈夫?

昨日からそんな感じだったけど…」


尾白先輩が心配そうな顔をして私の目の前に立っている。


あぁ、そうか…バイト中…


やば、ぼーっとしてた…


「具合悪いなら帰った方がいいよ?」


「ごめんなさい…」


そうだよね、迷惑だよねー…


「店長…すみません、今日はこれで上がらせてください…」


「全然大丈夫よっ!

それより、あなたちゃんが心配だわ…

しっかり休みなさいね?」


店長は優しくそう言ってくれた。


どうしたんだろ、私…


ほんとに体調悪いかも…


何も無いところでバランスを崩す。


「わ…!」


倒れるっ…!


ぎゅっと目をつぶった。


「っセーフ…」


目を開けると、尾白先輩の胸の中にいた。


「っ!

す、すみませんっ…」


ばっと体を離す。


「大丈夫?」


「はいっ…」


「じゃ、帰ろっか。」


「…え?」


先輩も?


「あの、先輩まだ時間…」


「あー、店長にあなたちゃん送ってくように頼まれたから、帰ろ?」


「そんな…申し訳ないですっ…」


「いーっていーって、みんなあなたちゃんのこと心配してんのっ!」


ジーンと心温かくなった。


「ありがとう…ございますっ…」