無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第14話

再会
「あー、喉痛…」


「めっちゃ歌ったからねー、もう5時間くらい経つ?」


土曜日、何故か私は真美に急遽呼ばれ、朝の9時からカラオケルームで過ごしている。


「ふつーさぁ、カラオケって学校帰りとかに行くもんじゃないの?

なんでわざわざ貴重な休みを使って…

しかも朝9時とか、早いし!

私真美からの電話で起きたし!」


ちょうどシフトが入ってなくてオフだったのに…


家でゆっくりしようかと思ってたのに…


「それに、私、病み上がり!!

この前風邪で休んだの、知ってるでしょ?

そんな人を喉使わせるとこに誘うかね、普通。」


「でもそーやって文句言いながらも来てくれるあなた好きっ、ハートっ」


「いや、言葉でハートつけなくていいから。」


「もー、照れないのっ」


「つか、なんなのそのテンション。」


いつもの真美と違ってキモチワルイんですけど…。


「いやー、ね?

ほら、その辺は察しよーよ。」


「…また彼氏関係?」


真美が私をカラオケに誘ってストレス発散する時は、だいたい彼氏となんかあった時。


喧嘩したーとか、急に冷め期ーとか。


「もう、別れるかもしれない!」


「…ハイハイ。」


お決まりのセリフ。


「もー、真面目に聞けや。」


「…だって毎度毎度別れる宣言されても…

それに、なんだかんだ言って別れないじゃん。」


知ってるから、私は。


真美が彼氏にどれだけ愛されててどれだけ好きか。


「今回は違うのっ!

ほんとにほんと、別れるかも。」


「まぁー、確かに?

こんなに長くカラオケしてたことないもんね。」


今までは3時間とかが普通だったからなー…


ま、気の済むまで付き合ってあげますか。


「ちょっと、飲み物取ってくる。」


真美が次の曲を入力してる間に部屋を出る。


ドリンクバーは…こっちか。


ドンッ。


「わっ。」


曲がり角で誰かとぶつかった。


その衝撃で地面に尻もちをついた。


「すいませ…」


恥ずかし…


「大丈夫ですか?」


「はいっ…」


起き上がって、すみません、と声をかけ去ろうとしたその時、私はその人の匂いに気づいた。


この香り…


あの香水…


ちらっと相手の顔を確認した。





「…遥斗…せんぱ…」