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第27話

告白
否定するの、やめる…?


どういうこと?


「それって、」


「直樹くーん、ちょっとこっちお願い!」


「はーいっ」


奥から先輩を呼ぶ声。


「ごめん、あとでね?」


先輩は店の奥の方へ行ってしまった。


どういう…ことなんだろ…。





「お疲れ様でしたーっ」


あれから先輩と1度も話せないまま、今日は上がり。


ちょうど先輩も帰るとこだし、待ってよ。


…さっきの気になるし。


「あ、あなたちゃん、お疲れ!」


「お疲れ様ですっ…。

あのっ」


「さっきのこと?」


聞く前に、先輩の方が察してくれた。


「はいっ…

否定するのやめちゃったら…みんな誤解したままですよ?」


面倒くさいのは分かるけど、誤解は困るでしょ。


お互いに。


「あのね、あなたちゃん。

俺は別に誤解を解かなくてもいいかなーとか、思っちゃってるんだけど…」


「…?」


それ、どういう意味で…


もうめんどくさいから?


それとも、今は好きな人とかいないから誤解されても問題ないってこと?


んー…?


私が悩んでいると先輩はクスッと笑った。


「やっぱ、ちゃんと言った方がいいよね。」


え?


先輩…?


「あなたちゃん。」


先輩の真っ直ぐな瞳に少しドキッとする。


「好きです。」


…ん?


…好き…?


「ええっ!?!?」


私は思いがけない言葉に仰け反ってしまった。


「ははっ、そんなに驚く?」


「いや、普通にびっくりしますから!!」


尾白先輩が…


私を好き…!?


嘘でしょ!?


考えもしなかったそんなこと…


「結構、バレてるかと思ってたけど…」


全然知らなかった…


「どうして…私なんですか…?」


女の子ならいっぱいいるのに。


先輩ならもっとおしとやかな人とか…


「んー、なんでだろうね。

あなたちゃんがバイトに入ってきてくれて、最初は出来る子だなー、自立してんなーって近寄り難い印象だったんだよね。」


あぁ…確かに…


よく言われる。


第一印象、取っ付き難いって。


「だけど…

一緒にやってくうちに、努力家なんだってこととか、時々ミスして落ち込んで、拗ねたり、思い切り笑ったり…表情豊かで…

気づいたら好きになってた。」


わ、


そんなこと言われると…


恥ずかしい。


頬が少し熱を持つ。


「あのっ…」


「返事は、今度でいいから…」


私を遮って尾白先輩は言った。


「あっ…はい…」


「じゃ、帰ろうか。」


先に行く先輩の背中を見ながら、私はあとについていった。