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第25話

気になる
「ふぅ…」


「あのっ、ありがとうございましたっ」


まさか、尾白先輩が助けてくれるとは思わなかった…


ていうか、いると思わなかった。


「いえいえっ

なんなの?あの人。」


「まぁ…なんというか…」


もう忘れたい人…。


関わりたくない人。


「あ、いや、言いたくなければ別に言わなくてもいいんだけどっ」


尾白先輩が左右に手を振って慌てて言う。


「ごめんなさい…」


人に知られたくない。


あんな醜い私。


所詮小学生の恋愛。


そう言い聞かせてきた。


それでもダメなの。


誰かにときめくたび、あの時の記憶が蘇る。


忘れさせてくれない。


いつからか私は相手を信用出来なくなっていた。


それがまた新たな裏切りを生む。


知ってた。


分かってる。


でも…


どうしたらいいの?


どうするのが正解なの?


心は頭じゃコントロール出来ないよ…。


「あなたちゃん…?」


「わ、あ、ごめんなさいっ」


ボーッとしちゃった…


「あ、先輩はなんでここに?」


バレー部とか、練習ありそうなのに。


「今日部活が午前中練で終わりでさ。

みんなでカラオケ行こーってなって。」


「そうなんですねっ

先輩、カラオケとかイメージないから…」


なんか、不思議な感じ。


「だよね、あんまり来ないよ。

今日はみんな行くって言うから。」


「あなたちゃんは?」


「私は…友達と遊びに。」


…付き合わされた、が正解だけどね。


あ、そういえば真美、もう1曲以上歌い終わっちゃってるかな?


「そうなんだ。

夜明くん?」


「へ?」


なんで大和?


「違いますよっ

クラスの友達です。」


あ、大和もクラス同じか。


「女の子?」


「そうです…けど…?」


なんでそんなこと…?


「そっかそっか」


ニコッと笑った尾白先輩は「じゃあ楽しんで」と言って自分の部屋の方へ戻っていった。


「…?」


なんだったんだろ。


私はドリンクバーからジンジャーエールをコップに入れて、真美の待ってるルーム5に戻った。


「遅いよー、もう。」


「ごめんごめん。」


また、何事もなかったように。