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第31話

裏切り
『今日は何してたのー?』


夜、家に帰ってから恐る恐るスマホで文字を打った。


送信…


躊躇う。


もしこれで、真美のこと好きになったって言われたら?


デートしてきたって言われたら?


送信ボタンに伸びる人差し指が震える。


ドクン、ドクンと心臓が嫌な音を立てている。


ープルルルルッ


「!?」


いきなりスマホが呼び出し画面に切り替わった。


や、大和…


何言われるんだろ…


別れ話…?


だったら…


どうしよう…


聞きたくないよ…


それでも…


声が聞きたいと思ってしまうほど、私は大和を好きになってしまっていた。


「も…し、もし…?」


震える声を必死に隠しながら電話に出る。


《あ、やっと出た。

なに、もう寝てた?》


「い、いや、まだ早いでしょ…」


時計を見ると9時半を指していた。


「どうしたの…?」


《あー、突然なんだけど、明日空いてる?》


「え?」


意外な言葉に一瞬脳が停止した。


明日…?


「空いてる…けど、なんで?」


《俺も暇だし、どっか行きてぇなーと思って。》


どこか…?


デート?


「あ、うん…いいよ。」


沈んでいた気持ちが、少し軽くなった。


…私って超単純じゃん…。


《おっしゃ、じゃあ明日、10時頃あなたん家行くわ。》


「分かった。」


《それじゃー、おやすみ。》


「ま、待って!」


わ、引き止めちゃった。


《ん?

どした?》


う…


これはもう…聞くしかない…


「あ、の、今日は何してたの?」


怖い。


怖い。


だけど、気になる。


耳を塞ぎたい。


けど、ちゃんと聞かなきゃ…


別れ話でも、なんでも…


《俺?今日?

普通に部活だったけど。》


「…!」


部活…


「あ、そうなんだ…」


《おう?》


「あ、おやすみっ」


ブチ。


一方的に電話を切った。


部活だった。


そんなのウソ。


真美と二人で出かけてたこと、知ってるんだから。


じゃあ…


隠した真意は…?


…私はまた、裏切られるんだ。