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第26話

「先輩っ

どーなんですかぁっ?」


ま、またぁ?


もうほんとになんなの!!


「だから、なんにもないって。」


「でも、土曜日カラオケで聞いたって人いるんですよ?

尾白先輩の口から!」


もー!


なんであのカラオケ、うちの生徒多いわけ!?


「あなたー?

なにやってんのー?」


廊下で後輩達に迫られていた私に、教室から出てきた真美が声をかける。


「ごめん、呼ばれてるから行くね?」


その場をサッとあとにして、真美の元へ。


「何してたの?」


「なんか、尾白先輩のファンに囲まれてた。」


「あなた、好きだねー…」


「いや、好きで囲まれてるんじゃないから。」


大和との誤解が溶けたと思ったら、今度は尾白先輩…。


あそこにいたのか、誰か。


もうこれは私がどうこう言うより尾白先輩に誤解といてもらうのがベストかなー…。


「はぁ…」


「まぁ、頑張れ?」


真美が私の肩をポンと叩く。


「…ありがと。」


めんどくさ…。





「はぁー…」


「あなたちゃんっ、ため息禁止っ」


隣に立っている尾白先輩が指を手に当てて注意する。


「あ、ごめんなさい」


そうだよね、今はバイト中。


お客さんの前で大きなため息つくなんて…


ダメダメっ、集中!


「なんかあったの?」


「まぁ…」


あなたも原因なんですけどね?


なんて、先輩に向かって言えない。


「ほら、なんでも話してごらん!!」


「…」


先輩のニコニコ笑顔を見てると、なんでも話してしまいそうになる。


ほら、と先輩は催促した。


「あ、えと…

尾白先輩のファンが…すごい私のところに聞きに来るんですよ。

付き合ってるのかーって。」


「あー、それね。

俺のとこにもたくさん聞きに来たよ。

男子も女子も。

ごめんね、この前あんなこと言ったから…」


「いえいえ、あれは、私を助けるためについてくださった嘘ですしっ!」


実際、助けられたし…。


「否定しても聞いてくる心理ってなんなんでしょうね…」


本当に面倒くさい。


違うって言ってるのに。


「じゃあ…」


ちらっと先輩を見上げた。


「否定するのやめる?」