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第11話

お見舞い
「…あー…だる…」


…あー、頭…


ゆっくり体を起こす。


「はぁ…」


結局、私がフラついてたのは風邪のせいだった。


この時期に?


あーぁ、頭痛いし体重いし、外にも出れない…


火曜日…体育…


あー、よりによって私の好きなバドを休んじゃうなんて!


つら…


寝てるだけなんて暇すぎるけど、動いただけで頭がズキズキするからなー…


どうしようもない…


「とりあえず、治るまでは安静に…か。」


ベッドに横たわり、目を瞑った。


スーッと落ちていくような感覚に包まれる。


私はいつの間にか眠っていた。





ー落ち着けって。


先輩…


ー安心しろ


それは…


誰に…?





「…ん」


頭…


冷たい…


目を開く。


ん…


誰かいる…?


誰…?


「あ、ごめん、起こしちゃった?」


え…


「お、尾白先輩!?

ったぁ…」


ガバッと体を起こすと頭がズキンと痛んだ。


「わぁぁぁ、ごめんね!?

ビックリさせて。」


な、なんで先輩がここに…っ


てか…


ノーメイク、髪ボサボサ、最悪!!


くっそブサイクな寝顔見られたじゃん〜〜!!!


はっずかし!!!


「な、なんでいるんですか!?」


「あー、心配だったから…

昨日も帰りほんとフラフラだったし、今日学校来てないって聞いたし…

あ、それにほら、はいっ」


先輩はそう言って紙袋を差し出した。


「なんですか?これ」


袋を受け取って中の箱を開けてみる。


「あ…プリンだ…」


…美味しそっ


「実はさ、今日シフト入ってて、行ったら着替える前に店長がこれあなたちゃんのとこに持ってけって。

新作手作りプリンだって!」


「えっ」


店長〜…!


「食べていいですか!?」


「もちろん!」


「いただきますっ」


付属のプラスチックスプーンで1口口に運ぶ。


ん!


うまぁ〜!!!


超なめらか!


「どう?」


「めちゃくちゃ美味しいです!

元気出ました!」


これ絶対売れる!


「実際にお店で売る時は生クリームのっけたりデコレーションするんだって」


「え、このままでも十分美味しい…

テイクアウトとかやればいいのに…」


「テイクアウトか…

いいね、それ!」


「へ?」


独り言のつもりだったけど、先輩は賛同してくれた。


「店長に言ってみるよ!」


そう言って先輩は満面の笑みを見せた。


「…って、先輩今日シフト入ってるって言ってませんでした!?」


「え…うん…そうだけど…」


うわ、申し訳ない!


てか私、迷惑かけっぱなし…


「本当にすみません、家まで来てもらっちゃって…

も、もう私のことはいいですから、早く戻ってくださいっ!」


「いや、これもお使いだし、いいんだよ?

気にしなくて。」


「そんな…

それに、風邪うつしちゃ悪いですしっ…!

もう大丈夫ですから…」


先輩にお礼を言って、玄関まで一緒に行くと言ったけど、寝てなさいって言われちゃった。


下でお母さんと尾白先輩が話してる声がする。


内容までは聞き取れないけど、その声を耳に、私はまた目を閉じた。