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第7話

寝顔。
菊池 side











俺は中島の病室に足を運ぶ。











足が重くて仕方がない。









中島に一刻も早く会いたいのに、










体が、足が、中島に会うのを拒んでいるような、











そんな感覚に陥った。
菊池。
菊池。
…やっと着いた…


冬のはずなのに、俺の額に汗が滲(にじ)む。









俺はそれを袖で拭(ぬぐ)い、












ガラガラ、と病室のドアを開けた。
菊池。
菊池。
…ッ、!!



中島の、寝顔。








綺麗すぎて、怖かった。














まるで、もう死んでしまっているんじゃないか、










そう思ってしまうほど、










顔は白く、触れれば冷たい。
菊池。
菊池。
…嫌なんだよ…ッ、
菊池。
菊池。
…お前が…俺の隣から…いなくなるのが…ッ、
菊池。
菊池。
…考えらんねぇよ…ッ、…
菊池。
菊池。
…くそ、ッ、…くそ…ッ、!!



我慢していた涙が、溢れ出す。









枯れてしまうんじゃないか、と思うほどに。
菊池。
菊池。
…中島…ッ、…
菊池。
菊池。
…俺の傍(そば)から…いなくなんなよ…ッ、!!