第5話

Who?
124
2020/09/13 04:11
???
お兄さんも、べまま。
好きなんですか?
女の子が、俺が抱えてた本屋の袋を見て言う。
べまま。とは、マホちゃんのことで、熱狂的なファンしか使わないようなあだ名。
このJKがよく知ってるな…
わたる
わたる
あっ、うん。
とっさの質問に俺は、コミュ障全開だ。
???
私も大好きなんです!
!?!?
この女の子が!?JKが!?
マホちゃんのファンだと!?
聞き捨てならない言葉を耳にし、俺は驚きを隠せない。
わたる
わたる
あ、あなたがマホちゃんを…?
???
はいっ!
ニコニコ笑顔で全力で答える女の子。
???
私は、べまま。の何から何までが好きなんです!
わたる
わたる
急に話しかけてきたと思ったら、今度は、この全力ヲタク男子の俺に宣戦布告か?!
???
例えば〜、真っ白な白雪肌〜
ピンクがかったプニプニそうなほっぺ!そして〜
女の子は、無我夢中で俺にマホちゃんの魅力を投げつけて来る。
俺…ひとりのファンとして、負けてらんねぇな。
俺は大きく息を吸い。
わたる
わたる
マホちゃんの、澄み切ったオーシャンブルーの瞳といったら、なによりも価値があり、飾りのようについた羽のようなまつ毛は一本一本が繊細であり、ちょうどいいしなやかさ。そして、日本人というのに高い鼻は、美しいバランス。締めにはピンク色に色づいた唇!何から何まで…
と言いかけた瞬間…
俺は正気を取り戻した。
俺…ついつい調子に乗って、ガチでやらかしたパティーンだ、これ?!
引かれた。な。
ついに…























ガチオワ。

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