そういうのは1人の在り来りな少年の和葉 。
親を早くに無くして 、家賃代諸々が払えなくなりそうになり
以前読んでいたファンタジーの読物の影響もあって 、
ありったけのお金と荷物を持って家を出た 。
半年程度で仕事場を転々として 、今はこの 、
東都の゙菱 ゙と言う飲食店で働いている 。
又聞きの又聞きなので本当かどうかは分からない 。
でもこれが本当だとしたら 、これを食べに沢山人が
挙って募ることだろう 。
そんな訳で険しい道を行く 。と ………
慌てた様子を見て 、咄嗟に近くの茂みに転がり込む 。
それにしても作り話だと思ってた … 白い肌に突っ張った耳
゙エルフ ゙だ 。
確かに少し発音が違ってて拙い言葉だった 。
こちらに少し目配せして 、白いワンピースを靡かせ
森の奥へ奥へと去って行った 。
興奮さめやらぬまま下山した 。
…結果としては採ってくるのを忘れたけども 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。