廉は私をもう一度ベッドに私を寝かせ、横に座る。
何だか廉がすごく小さくて、悲しそうに見えた。
そんなこと…………ないよ
私が好きなのは、ずっっっっっっっっっっとずっっっっっっっっっっと廉だけだよ。
しんどくて辛い時は、話だけじゃなくて行動が嬉しいことを。
好きな人には、そばにいて欲しいこと。
私はベッドから半分体を起こして、私より10cmは身長が高い廉を後ろから抱きしめた。
廉は私の頬にキスをして、「おやすみ」と頭を撫でた。
廉の優しさとか温かさは凄い。
すごく安心する。
キスされた時は口じゃないんだってちょっとシュンとしたけど、私はその時ちゃんと廉の言葉を聞いていた。
私の唇を親指で撫でて、大切そうに、そして強く決意する廉を。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!