プリ小説

第3話

天使病の2人withモトキ 3
朝になりあなたに寿命の事を詳しく聞くとせいぜい持ってあと4日間、この4日後ってことは12月25日…クリスマスだ
あなた
あなた
私たちがいなくなった後、この病院に天使が現れるって都市伝説にならないかなぁ
あなたは無邪気に言った
でも、声が微かに震えていたことを俺は聞き逃さなかった
ズキリと胸が痛む
この痛みが病気のせいではないことを俺は知っている
俺はあなたを不安にさせないように笑ってあなたに言った
モトキ
モトキ
なるかもなっw
そう言った俺をあなたは綺麗な笑顔で見る
胸が温かくなる
…俺って単純なのかな…
モトキ
モトキ
ねぇ、このグミ食べたことある?
めっちゃ上手いよ!
あなた
あなた
えっ、ホント!?
食べたい!
この日常が続いたらいいな…
何度思っただろうか、この時が永遠になったらどれだけ幸せだろうか
…だけど、それは叶わない。
俺とあなたの命のタイムリミットは残酷に迫ってくる
たった1日でとても仲良くなった俺達
その日に死を覚悟した俺達
死に怯える俺達
夜に走馬灯が頭の中を駆け巡る
その中でも一番に輝いているのが
あなたの笑顔だった
感情を失いかけた俺に嬉しさ、楽しさ、悲しさ、たくさんの感情を教えてくれた
あなたがいなかったら、俺は感情を忘れ死んでいただろう
死ぬ前にこの事を伝えようと、俺は決心した
…朝、俺達が死ぬまであと1日
モトキ
モトキ
…今日だな、クリスマスイブ
あなた
あなた
うん…
モトキ
モトキ
あーあ…プレゼント欲しかったなぁ!
俺は背を向けてわざと明るい声で言った
俺はこっそり作っていたペンダントをいつあなたにあげようか考えた
あなたの瞳と同じ色のペンダント、気に入ってくれるといいけど…
あなた
あなた
…ふふっ
だろうと思ったから、私、モトキにプレゼント用意したの♪
モトキ
モトキ
えっ!?
予想外、と言うか予想できないか…つーか先越されたし…
あなたがプレゼントを出そうと背を向けた
…あーあどうせなら男から渡したかったな
俺は小さな箱を背中に隠した
それと同時にあなたがいたずらっ子のような笑みで背中に手をまわしている
あなた
あなた
はいっ!
ちょっと早いけどメリークリスマス!
あなたが差し出したのは俺と同じくらいの小さな箱
俺は受取りながらプレゼントを出した
モトキ
モトキ
ありがと!
という事ではい!メリークリスマス!
あなた
あなた
え!?
あなたが驚いた顔をする
モトキ
モトキ
同じ考えだったみたいで…w
あなた
あなた
みたいだねw
あなたは箱を受け取った
あなた
あなた
ありがとう
中、見ていい?
モトキ
モトキ
いいよ、俺も見ていい?
あなた
あなた
もちろん!
二人同時に箱を開けるとお互い目を丸くした
モトキ
モトキ
!!
あなた
あなた
!!
あなたには俺があげたあなたの目の色と同じ色のペンダント
俺には白の綺麗なペンダント
モトキ
モトキ
かぶった…
あなた
あなた
ね…
モトキ、あなた
ぷっ…あははははははははははは!
なんだよ、以心伝心してんのかよ!w
ひとしきり笑うと、お互いペンダントを付けた
モトキ
モトキ
ありがとね、綺麗なペンダント
あなた
あなた
こちらこそ、綺麗なペンダントありがとう
太陽の光にペンダントが反射する
あなたが本当の天使のように見えた
23時
俺とあなたは寄り添いながら外の景色を見る
モトキ、あなた
あ、雪
顔を見合わせ笑い合う
俺の瞳があなたの瞳に映る
体温を確かめるように、磁石がくっつくように、俺達は引き寄せられていた
そして、お互いの唇が合わさった
初めてのキスだった
モトキ
モトキ
…はじめて?
あなた
あなた
うん…モトキは?
モトキ
モトキ
はじめて…
あなた
あなた
そっか…
あなたが俺の肩に頭を乗せる
その頭を俺は優しくなでた
モトキ
モトキ
俺さ…
あなたに出会えてよかったと思うよ
あなた
あなた
うん…
モトキ
モトキ
でもそれは、死ぬためじゃなくて俺達が幸せになるためだったと思うんだ
あなた
あなた
うん…
しばらくの沈黙
今度はあなたが口を開いた
あなた
あなた
私ね…私もね、モトキと出会えて本当に良かったと思うの…
こんなに、幸せな時間を過ごせるのはモトキしかいないって思ったの
モトキ
モトキ
幸せな時間って短いよね
あなた
あなた
うん、短い
モトキ
モトキ
なんでだろうね
あなた
あなた
なんでだろうね
モトキ
モトキ
神様が意地悪してるのかな?
あなた
あなた
そうかも
…あと…30分…
モトキ
モトキ
あなたは俺に感情を教えてくれた、大切な人…あなた、ありがとうこんな俺と出会ってくれて
あなた
あなた
モトキは私に幸せを教えてくれた人…モトキ、こんな私に出会ってくれてありがとう
モトキ
モトキ
外はこんなに寒いのに、今はすごく温かいよ
あなた
あなた
うん、すごく温かいよ
モトキ
モトキ
後悔はある?
あなた
あなた
うーん…モトキとクリスマスかツリー見に行きたかったなぁ…
モトキ
モトキ
一緒に行こうよ
あなた
あなた
…今?
モトキ
モトキ
ううん、生まれ変わって
あなた
あなた
約束ね?
あなたが頭をあげて小指をたてる
モトキ
モトキ
うん、約束
俺も小指をたてて、あなたの小指に絡ませる
モトキ、あなた
♪ゆーびきーりげーんまーん♪
♪嘘ついたら針千本のーます♪
♪指切った♪
あなた
あなた
絶対だよ?
モトキ
モトキ
当たり前じゃん
あ、破ったらグミたくさん買ってあげる
あなた
あなた
ホント?それは、嬉しいかも…
モトキ
モトキ
えー
あなた
あなた
あはははっ、冗談だよw
モトキ
モトキ
分かってまーすw
…後5分…
モトキ、あなた
(モトキ)(あなた)好きです
モトキ、あなた
えっ
俺達の急な告白
返事は、お互いに分かっていた
モトキ、あなた
(私)(俺)も
モトキ
モトキ
またw
あなた
あなた
ハモったw
お互いに少し眠くなってきた
もう時間なんだろう
あなた
あなた
生まれ変わっても私を見つけてね
モトキ
モトキ
あなたがどうなってようが俺は見つけるよ
あなた
あなた
何それ、イケメンすぎw
モトキ
モトキ
だろ?w
モトキ、あなた
愛してる 
また会おうね
お互いの手を絡ませて俺達はベットに倒れた
視界がお互いのぼやける中、最期に見たのはあなたの笑顔だった
俺もその時笑えてただろうか
あなた、大好きだよ

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もっきゅー
もっきゅー
はじめまして!もっきゅーです! Fischer's、ミナミノツドイ、ぴくとはうすが大好きです! ちなみにボクっ娘でーす← 初心の者ですがよろしくお願いします!