第2話

#2 涼介はなぜ私に告白したのだろうか

2019/04/29 13:53

白雪輝夜

……ねぇ、姫乃

水無月姫乃

ん？どした？

白雪輝夜

私昨日…涼介に告白されました。

水無月姫乃

ごめん何言ってるかちょっとよく分からない
一旦話を整理しよう。

【詳しくお話中…】

水無月姫乃

なるほど…【俺の女だ。】か…。

水無月姫乃

輝夜、とりあえず両思いおめでとう。

白雪輝夜

ありがとうござい…って、違うわよ！

白雪輝夜

りょ、両思いなんかじゃないわ…！

白雪輝夜

別に私、涼介のこと好きでもないしっ！
…ホントは好きだけど…((ﾎﾞｿｯ))

水無月姫乃

はぁ〜。
ホントは嬉しいくせに。

水無月姫乃

よかったじゃない。
【恋人】になれて。

白雪輝夜

……うぅ…///
私なんかで、よかったのでしょうか…

水無月姫乃

あんたがよかったから、
告白したんじゃないの？

白雪輝夜

でもっ、涼介って不良じゃない？
私みたいな真面目な人…嫌ってるのかと思ってました。

白雪輝夜

もっとはっちゃけてる子とか、
好きなのかと思いました…。

水無月姫乃

まぁ、確かに私もそれは思ったわ。

水無月姫乃

でも…

水無月姫乃

すごい輝夜のこと、見るからに大切にしてたからなぁ…(ﾎﾞｿｯ)

白雪輝夜

…？

水無月姫乃

まぁ大丈夫よ！
自信持ちなさい！

白雪輝夜

…そうだけど、ひとつ疑問があるんです。

水無月姫乃

どうしたの？

白雪輝夜

なぜ、涼介は、私に告白したのでしょうか…。

水無月姫乃

またそれ？

白雪輝夜

だってだって、
涼介、私が声掛けても、
その、なんて言うか、素っ気なかったので…。

白雪輝夜

それに、…たまに避けられたり、顔を背けられたりされたので…。

水無月姫乃

……。

水無月姫乃

(はぁ…ホント輝夜は、鈍感ね。)

水無月姫乃

(なんでそんな態度をとられても、気づかないのかしら…。)

水無月姫乃

(……まぁでも、輝夜は、幸せ者ね。)

水無月姫乃

いつかわかる時が来るわよ。
きっと。

白雪輝夜

そうだといいんですが…。

水無月姫乃

きいてみればいいじゃない。
「なんで前、そんな態度とったのー？」
って。

白雪輝夜

……いつか聞いてみます。

水無月姫乃

まぁとりあえず、

水無月姫乃

おめでとう、輝夜。
涼介と上手くやんなさいよ！(ﾆｺｯ

白雪輝夜

…ありがとうございます、姫乃！




【その頃、涼介は…】

七月涼介

………。

七月涼介

(あーもう…)

七月涼介

(あの時の、キスされた後の輝夜の顔…)

七月涼介

(…可愛すぎだろ…///)

七月涼介

(……これからは、)

七月涼介

(俺がちゃんと、輝夜を守らないとな…)

七月涼介

(やっと、恋人に、なれたんだから…)

中里悠一

…どうした涼介、顔ちょっとニヤけてるけど？

七月涼介

あーっ別にっ！
なんでもねーし!!///

中里悠一

ふーん…








＿＿＿＿＿私達、

これから、うまくやっていきるかな

……でも、

今は、

涼介と、【恋人】になれたこと…

喜ばなくちゃね。

……………………ていうか、

私達って

…………………………【恋人】になったの？

…あれ？

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編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。