第14話

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2019/02/08 11:43
翌日…
熱は下がった。だか、少しだるさが残るため休むことになった。
白石先生
白石先生
あなた、調子どう?大丈夫?
あなた

うん…
あの、お願いがあるんだけど…

白石はびっくりした。
あなたがお願いすることなどめったにないから。
白石先生
白石先生
どうしたの⁉︎
あなた

お父さんとお母さんが仕事してるの見たいんだけど…
処置室っていうのかな?そこでお父さんとお母さんを見ていたいの。

白石先生
白石先生
え、…
ちょっと聞いてみるね。
白石はあなたの病室を後にし、橘先生のところへ向かった。
白石先生
白石先生
あの…
橘先生
橘先生
どうした。
白石先生
白石先生
あなたが私たちが処置室で治療してるの見たいって言ってるんですけど…
橘先生
橘先生
そうか…
でも、あそこは少し過激だからな…
まぁ、離れたことならいいか、部屋の端ならいいぞ。
白石先生
白石先生
ありがとうございます。
橘先生
橘先生
これで何か話してくれればいいがな。
橘先生も、あなたのことは理解していた。
白石先生
白石先生
はい。ありがとうございます。
白石は、あなたの病室へ戻った。
白石先生
白石先生
いいって。よかったね。
あなた

うん。ありがとう。
ごめんね。わがまま言って。

白石先生
白石先生
そんなことないよ。あなたがお願いすることってめったにないからね。


このことが、のちにあることを引き起こす。
まだ誰も知らないだろう。いや、知るはずがない。

もし、あの時、白石が「それはできない。」と言っていれば。橘先生が「それは無理だ。」と言っていれば未来は変わることができたのだろうか。

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