紫耀「お待たせー。」
あなた「あ、紫耀くん。」
紫耀「遅くなってごめん。」
あなた「ううん。今来たとこだし。」
紫耀「じゃ、行こっか。」
あなた「うん。」
さりげなく手を繋いでくれる紫耀くん。
紫耀「どっか行きたいとこある?」
あなた「うーん…水族館!」
紫耀「はは。子供かよ~。笑」
あなた「えー!水族館好きなんだもん。」
紫耀「うそうそ!笑 行こっか。」
~水族館~
あなた「わーみて!ペンギン!」
紫耀「ほんとだ!」
紫耀「あ、ねーねー!みて、この魚!超きれー!」
紫耀「あ、次あっち行ってみよ!」
紫耀くん…
私よりはしゃいで。笑
自分が一番楽しんでる。笑
紫耀「あなたー!はやく!」
あなた「はいはい。笑」
あなた「あー。楽しかった。」
紫耀「そろそろ帰ろっか。」
あなた「うん。そだね。」
紫耀「着いたよ。」
あなた「ありがとう送ってくれて。」
紫耀「おう。気をつけてな?」
あなた「うん…」
本当は帰りたくない…。
このままずっと紫耀くんと一緒にいたい。
でもワガママ言えないし。
紫耀「…どした?」
あなた「いや…なんでもない!笑」
私はわらってごまかした。
あなた「じゃぁね。」
グイ…
あなた「えっ!」
急に紫耀くんに腕を掴まれて
私は車の中に引きずり込まれた。
ぎゅ…
あなた「紫耀…くん?」
紫耀「お前…帰りたくないんだろ?」
あなた「えっ…?な、なんでわかったの?」
紫耀「ばーか(笑)顔にはっきり書いてるよ。」
あなた「…////(笑)」
紫耀「そんな顔されたら…帰したくなくなるじゃん。」
あなた「うん…」
紫耀「俺ん家、来る?」
あなた「…うん。」
紫耀「じゃ、いっぱい一緒にいれるね。」
そう言って紫耀くんは私の頭を優しく撫でてくれた。
私がどんなに隠しても紫耀くんには全部おみとおしなんだな。
でもそんな紫耀くんが大好き。
-end-
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。