俺は小学生だったこともあり
幸い避けられるぐらいですんでいた
でもその時俺は辛い、
そう、思っていた
そんなときみんなから貰う花は
決まっていた
それは「クチナシ」
花言葉は「とても幸せ」
そう、その時はそう思っていた
そして家族がどうして俺に
クチナシばっかくれるのか
後々知ることとなるのだ
そして中3になった…
最初は隠し通していた…
でも中3にもなるとみんな知っていた
俺が癌だということを…
また教科書、ノート、
その他の私物が無くなっていた
ある日には机に「早く死ね」
「お前みたいな病人早くいなくなれ」
など、悪口が書いてあった時もあった
そう知っていたのに
俺は無視して落書きを消そうとした
バチン!
スタスタスタ
俺は泣きながら必死に消した
笑ってる奴らの目も気にせず
ただひたすらに…
またある日花をもらった
でもその日は違った
クチナシじゃなかった
フウセントウワタの花言葉は「楽しい生活」
もうこんな生活やだ…
早く死にたいよ…
そう思ってた俺も高3
17歳だ
また高校でも虐められる生活…
なぜなら先生が教えてしまうから
俺が体育とか運動系を休む
そうすると何故なのか
聞きに行く
先生が教える
更にその一人が他のやつに知らせ
そしてそいつが他のやつにまた知らせる
そして虐められるそれの繰り返し
ある日校舎裏で弁当を食べてると
バシャン!
上を見上げると3人ぐらいの奴らが
笑っているのが見えた
バサッ
タッタッタ
あいつの反応を見ればわかるように、
ジェルはモテモテのイケメン男子だった…
俺みたいなやつがそりゃ
ジェルと一緒にいたら恨まれるよな
今ではそう、思う
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。