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第20話

塞がる穴❁*.
綾川 乃音
綾川 乃音
これが私と高杉くんの関係です…
2人は話終えるまで静かに聞いてくれていた。

まさかこんな所で高杉くんと遭遇してしまうとは…


だけど何か…今日の高杉くん様子がおかしかった。
永原 隼人
永原 隼人
だからお前は俺らのこと避けてたんだな
悪魔にそう聞かれ頷く。
永原 隼人
永原 隼人
そっか…ならいい。
綾川 乃音
綾川 乃音
え?
永原 隼人
永原 隼人
いや、こっちの話だ
その後も引き続き沙世ちゃんの応援をした。

惜しくも準々決勝で負けてしまったが沙世ちゃんはどこか清々しそうな顔をしていた。
夏目 夜斗
夏目 夜斗
凄かったね!
永原 隼人
永原 隼人
俺なら勝てた
夏目 夜斗
夏目 夜斗
女の子が相手で勝っても嬉しくないだろ
そんな2人のやり取りをどこか遠くに聞きながらトボトボ歩く。

頭の中からは高杉くんのどこか切なそうな顔が離れない。

胸に引っかかるモヤモヤを隠して
永原 隼人
永原 隼人
さっさと歩けよ
夏目 夜斗
夏目 夜斗
乃音ちゃん?
そう、振り向いて声をかけてくれる2人を追いかけた。
夏目 夜斗
夏目 夜斗
じゃ、またな
乃音ちゃんと隼人
そして、途中でウサギ君と別れる。

今は悪魔と一緒に帰宅中。

何だかんだ悪魔と2人きりになるのは初めてかもしれない。
永原 隼人
永原 隼人
おい。
そう声をかけられる。
綾川 乃音
綾川 乃音
はい?
永原 隼人
永原 隼人
昔のお前がどれだけ辛くて苦しかったか
俺には分からない。
だけど過去は過去だ
いきなり、そう言われるものだから驚く。
永原 隼人
永原 隼人
今を生きてるのはお前だろ。
引きづるな。今を大切に生きた方が後々後悔しないからな
綾川 乃音
綾川 乃音
悪魔…
珍しく感動するようなことを言ってくれるから
思わず心の声が漏れる。
永原 隼人
永原 隼人
誰が悪魔だおい。
綾川 乃音
綾川 乃音
すすすみません!
永原 隼人
永原 隼人
俺の名前は隼人だ。
分かったな?
不敵な笑みを見せながらそう言う悪…隼人。

なぜか落ち着く。
そんな不敵な笑みに落ち着くのも変な話だけど
隼人の隣で隼人の声を聞いているのは嫌じゃない。
永原 隼人
永原 隼人
何かあったら何でも言え。
お前はもう1人じゃないだろ?

俺も夜斗も春川だっている。

もう少し俺を頼れ
そう言って不器用に頭を撫でてくれる。

その行為は偽ってしているものではないと
不思議とそう思う。


今の隼人はまさしく王子様そのものだ。
綾川 乃音
綾川 乃音
明日は雪が降りそう…
珍しい隼人に私はそう思った。
永原 隼人
永原 隼人
一言多いんだよ馬鹿。
綾川 乃音
綾川 乃音
馬鹿って言った方が馬鹿だよ
永原 隼人
永原 隼人
ガキかよ
何故か隼人と居ると ぽっかり空いた胸が
少しづつ塞がれていくかのような不思議な感覚になる。


隼人と距離が近づけたのも嬉しい。

もっともっと話していたい。


男の子なんて嫌いなはずだったのに
そう思えた。



この時から私の中の隼人は少しづつ変わった存在になっていっていた。