第15話

過去の証明❁*.
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2018/02/03 04:59
私は今日も空き教室で悪魔とウサギ君と共にお昼を食べる。

お昼を食べようと鞄から弁当を取り出そうとすると…
永原 隼人
永原 隼人
ちょっと乃音を借りていいかな?
悪魔…いや、王子様の仮面を被ったVerの悪魔がクラスの女子と一緒に食べようとした私と私のお昼を誘拐した。

クラスの女子が悪魔の笑顔と私と幼馴染だということで許してくれたがこの先こんな理由が
持つのかどうか…
夏目 夜斗
夏目 夜斗
そういえばバスケ部明日試合だよね?
乃音ちゃんは見に行くの?
明日の日曜はバスケ部…沙世ちゃんの試合。

私は沙世ちゃんに見に行くと伝えてある。
綾川 乃音
綾川 乃音
うん!行くよ!
都大会だし勝ってほしいから
永原 隼人
永原 隼人
じゃ、俺も行く
な、なんと…

また付いてくるのですか悪魔さん!
夏目 夜斗
夏目 夜斗
なら俺も行くよ。
3人で行こうか
と、特に気にしていない様子のウサギ君。

わ、私の休日が……







と、迎えた翌日の日曜日。
夏目 夜斗
夏目 夜斗
乃音ちゃん〜!
こっちこっち!
駅に集合と決め、私は駅に向かった。

そして、私を呼ぶ名と手を振るウサギ君を見つけた。
綾川 乃音
綾川 乃音
ご、ごめん!遅れて
永原 隼人
永原 隼人
行くぞ
と、少し不機嫌な悪魔。

何よ!
文句あるなら付いてこなければ良かったじゃない!
そして、私たちは電車に乗り試合会場へと入った。
春川 沙世
春川 沙世
乃音!
来てくれたんだ!ありがとう!
綾川 乃音
綾川 乃音
が、頑張ってね沙世ちゃん!
私は精一杯のエールを送る。

まぁ、私のエールなんて使えるのか分からないけど…
ウサギ君と悪魔は男子のバスケ部の方へ行っていた。

ウサギ君も悪魔も応援しに来たんだ。

今日は一試合でも多くうちの学校が勝てるように応援しよう!
春川 沙世
春川 沙世
そろそろ試合始まるから!
待たね乃音!
綾川 乃音
綾川 乃音
う、うん!
頑張ってね沙世ちゃん!
そして、私とウサギ君と悪魔は
2階のギャラリーに上がりベンチに座る。

沙世ちゃんは初めから出るみたい。
綾川 乃音
綾川 乃音
わぁ…
沙世ちゃんの圧倒的な強さに改めて感動する。

沙世ちゃんは的確なパスと安定感のある
シュートで点数を取る。


そして試合終了の音が鳴る。


無事、沙世ちゃんは1回戦突破!

夏目 夜斗
夏目 夜斗
へー
春川強いじゃん
永原 隼人
永原 隼人
だな
2人にも沙世ちゃんの強さが伝わったみたいだし良いか!
その後何気なく隣のコートに目を移すと
どうやら男子も同じ会場でやってるみたい。
綾川 乃音
綾川 乃音
えっ…
その隣のコートでシュートを決めた人物。

私はその人物に見覚えがある。


「キャー!さすが透君!本当にかっこいい!」


隣のベンチからも聞き覚えのある名前…

「お前なんて遊びなんだよ」

私の心を真っ黒にした…

私を長い間苦しませてきた…
綾川 乃音
綾川 乃音
す、杉山君…

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