さとみsibe
ガチャッ
あれ、いつも元気に「おかえり!」って言ってくれるのに、寝てるのかな。
俺はリビングに足を運んだ。
〜リビング〜
テーブルに手紙が置いてある。
中を開けてみる。
ねぇ、さとみくん
さとみくんは僕の事嫌いになりましたか?
僕は大好きです。
さとみくんとるぅとくんが浮気してるのは知っていました。
それでもまた僕の事好きになってくれるかなって期待してました。
だけどその期待も無くなりました。
さとみくん、僕と別れてください。
さとみくん、今まで楽しかったよ。
こんな僕と仲良くしてくれてありがとう。
大好きでした。
ころんより
は...グスッ
もうころんの事なんかどうでもいいはずなのに。
涙が溢れ出てくる。
俺は後悔した。
ころんの事もっと可愛がってあげてればこんな事にならなかったのに。
俺の馬鹿。
ころん...戻ってきてくれるかな...
戻ってきたら精一杯可愛がってあげよう。
ガチャッ
ガクッ
俺はその場に崩れ落ちた。
俺はゆっくり顔を上げた。
チュッ
部屋中にリップ音がなる。
この世からね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。