目を閉じてから何分経ったか分からない
やけにみんな静かだな…
寝てるのかな……
隣に座っているテヒョンを見てみると
スースー寝息をたてて寝ている
寝顔もかっこいい
笑顔もかっこいい
なんかそう考えると私、テヒョンの顔だけを好きになってしまったかもしれない…
あ、でも1日目の新幹線で助けてくれた所も好きだから、顔だけじゃないか……
こんな風に思いを巡らせながらテヒョンの寝顔を見ていると、時々テヒョンは頭を傾けて通路に頭を出しそうになる。
こくり、って
この時私がテヒョンに肩を貸してあげたいと思ったのは
1日目のバスで肩を貸してくれた、そのお礼じゃない
通路に頭が出たら邪魔だから、という訳ででもない
ただ、テヒョンのカッコいい寝顔を誰にも見せたくない。テヒョンを独り占めしたい
そういう思いからだった
テヒョンの頭に片手をのっけて
自分の肩に傾ける。
これでいい。
誰からもテヒョンは見れない
今だけは、この時だけは私のものだから
こんなこと考えてる私って
結構おかしいな、、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。