第64話

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2020/03/01 06:44











目を閉じてから何分経ったか分からない




やけにみんな静かだな…
寝てるのかな……










隣に座っているテヒョンを見てみると
スースー寝息をたてて寝ている











寝顔もかっこいい


笑顔もかっこいい







なんかそう考えると私、テヒョンの顔だけを好きになってしまったかもしれない…




あ、でも1日目の新幹線で助けてくれた所も好きだから、顔だけじゃないか……





































こんな風に思いを巡らせながらテヒョンの寝顔を見ていると、時々テヒョンは頭を傾けて通路に頭を出しそうになる。





こくり、って










































この時私がテヒョンに肩を貸してあげたいと思ったのは





1日目のバスで肩を貸してくれた、そのお礼じゃない

通路に頭が出たら邪魔だから、という訳ででもない












ただ、テヒョンのカッコいい寝顔を誰にも見せたくない。テヒョンを独り占めしたい












そういう思いからだった













テヒョンの頭に片手をのっけて
自分の肩に傾ける。












これでいい。
誰からもテヒョンは見れない
今だけは、この時だけは私のものだから























こんなこと考えてる私って
結構おかしいな、、、

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