まさかの要件済んだら即帰ろうとする神坂。
一体どうやって人に好かれる方法教えるんですか。
あれ待って、これめっちゃ面倒臭いのでは??
あ、しかもこれ気付かない方が良かったヤツだ。
こーんな漫画のモブ臭い男が良い理由とか、
マジで見当たらないんだが。
俺が流れに任せて解散しようとすると、
目を逸らされつつ止められる。
はい、なんでしょう。俺はシリじゃないので、
お答えできませんを連呼するよ、しちゃうからね。
どうしたの、何々、魔物に襲われてるんですか?
俺は勇者じゃないので逃げますよ??
どうしよう、嬉しいのに素直に喜べない自分がいる。
よし死のう。死なないけど。(矛盾)
思ったよりも平和すぎる天使のような言葉に、
いつものヘラヘラとした顔よりも、
少し優しい笑顔が、
出来た、気がするような。しないような。
その後は帰り道を一人でとぼとぼ帰っていた。
いや、純粋に告白されて、面倒事引き受けて、
俺今日運が良いのか悪いのか分からねぇなオイ。
いや~~~マジか~~~マジか~~
そっか、神坂が…神坂が??
いやおかしいって、もしかしてそーやって、
弱味握って後々潰されるのかな俺。
うーーーん、でもあれはガチの顔だよなぁ~。
そんな鈍感でわかんないよぉってヒロインじゃないし、俺。
てか男だよボケ。
などと嘆いて歩いたのが更に間違いだったんだ。
ということで、俺の目の前に、
化物みたいな顔した女が現れたのであった。
いやまじ怖い、ペ○ーワイズ並に怖い。
とか言ってる場合じゃない。
この女から引き受ける面倒事こそ、
更に俺の首を絞めるのだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。