あなたside
末澤『ほれ手繋いでいくで』
「………これで丈来なかったらなく」
末澤『そしたら俺が嫁にもらったるやん』
「ごめん、それは遠慮しとくわ」
末澤『つめたいな(笑)』
末澤と手を繋いで歩いて
サッカー部の部室に行く。
遠くから丈と西畑くんがこっちみとる………気がする
もしこれで丈来なかったら
私ホンマに嫌われたんやろなあ
下を見ながら末澤についていく。
末澤『…………お、きたで』
「え?」
顔あげたら
丈がこっちに向かって走ってる、
え、待って期待していいの???
『………ハァ、こいつ俺のやから。いくで』
「えっ…………え?!」
俺のって!いった!!
腕を引かれ走る丈の後ろを必死についてく
いや、少しは走るスピードゆるめや
「………ハァッ、ハァ……なんなん急に」
『お前はっ……………俺のやろっ…』
「……………聞こえなかった」
『お前、ほんまに…………!』
「末澤のところ戻る」
呼吸を整えながら
丈に背を向け歩きだした
『…………ずっと!好き……やった。やのになんか急に女らしくなるし、末澤と手を繋いどるし…………お前の横は俺じゃあかんの…?』
「……………」
いざゆわれると照れる………
そんな丈を見た事ないし、
『なんかゆえよ、』
「………末澤とは付き合っとらん」
『………は?』
「丈を振り向かせるため………末澤が考えた作戦」
『はあ?!……………』
この後、羽交い締めにされました()
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!