深澤side
『…………先輩の事すよ、』
「…………」
『俺ずっと先輩が好き』
「…………私は、」
『好きな人は照。それでもいいです、先輩の横にいれるなら……先輩が悲しい時とか横にいたい』
「…………ほんとバカだよねぇ、こんな奴のどこがいいの(笑)」
『先輩じゃなきゃ嫌だ』
「……………この先あなたを好きになることはないかもしれないよ?」
『わからないすよ、俺がんばるから』
「(笑)…………なら頑張ってね」
『はい!』
いつのまにか観覧車のてっぺんだった。
そこで交わした約束
俺は絶対に先輩を振り向かせる。
月日は経って、
赤ちゃんできたのはまた別の話で。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。