あなたside
あれから毎日末澤さんが絡みにくる。
連絡先教えてだの、遊ぼうだの、
昼ごはん一緒に食べようだの。
全て断るけど
今日はなんか違った
黒髪にメガネに
ちゃんと着てる制服。
金髪にワイシャツのボタン1番上を外してネクタイ緩めてた彼がいなかった
「………………侮辱してます?」
『してへん!あなたちゃんと近づきたいからチャラいのがあかんのかなって……』
「…………私はチャラい人か違うかじゃなくて末澤誠也という人間が苦手です」
『……………名前覚えてくれたん!!!』
聞いてないこの人…………
「見た目はかわっても、中身変わらないです。」
『まぁそうやけど……………なぁそんなにあかん??嫌い?俺のこと』
「嫌いです」
『そんなんわからんやん、遊んだことないのに』
「……………」
『まぁええわ、飽きた』
は?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。