第6話

翌日
303
2021/12/09 15:17
昨日の夜の学校は怖かったです。

さすがの炭治郎もびびってましたよ。
僕が電車が来るのを待っていると
我妻善逸
おーい!あなたくーん♪
あなた

善逸先輩!おはようございます!

我妻善逸
おはようー♪今日も可愛いね~
あなた

ありがとうございます?

あなた

善逸先輩もかっこいいですよ?

我妻善逸
からかわないでよ~んふふ
善逸先輩は時々変な笑い方をするな…
ガタンゴトン…

お待たせしました。こちらは〇〇行きです。
我妻善逸
乗ろっか
あなた

はい!

今日はいつもより満員だった。
あなた

凄い人……

電車に入ったとたんに押しくらまんじゅう状態。
その時後ろから善逸先輩が僕の耳に囁くように言った。
我妻善逸
ごめん
あなた

………っ?!

これは電車が満員だからしょうがないことと頭の中では思っているけれど、どうもそう思えなくなった。
あなた

あ、我妻先輩……

我妻善逸
大丈夫?きつくない?
あなた

大丈夫です。

我妻善逸
ならよかった。
あなた

(どうしよう…心臓がうるさい……)

心臓がドクンッドクンッと響く。
次は〇〇駅。〇〇駅。
我妻善逸
次、降りるからね。
あなた

はい。

ドアが開いた瞬間、解放感が凄かった。でも、もう少しあのままがいいと思う自分もいた。少し、善逸先輩の本当のかっこいいところを見付けてしまったような気がした。

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