第9話

飴村乱数
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2021/03/21 11:20

心の声・・・天の声












帝「なんでお前今泣いてるんだ?」

幻「………」(バタンッ)



そのとき幻太郎は急に倒れた。帝統が唖然として棒立ちしている。そこに一二三がかけよる。









伊一「子猫ちゃん?!どうしたんだい急に?!とっ、とにかく救急車を!」
帝「………」
伊一「何しているんだ!早く!有栖川さん!」
帝「えっ…あっ、」



?「あっはは♪」



そのとき、一つの声が響いた。高めの声だが決して女の声ではない。中性的であると言った方が良いかもしれない。その声はとても楽しそうにまるでスキップでもしだすかのような口調で言った。









?「やあやあみんなげんきかな〜?」
?「そんなわけないかー笑笑僕も元気じゃないしぃ。なんせ大好きな玩具が壊れちゃったんだからさっ。」


帝「なんで…乱数がここに?」










そう。それは『飴村乱数』という男だった。









乱「みんなごめんねぇ〜。今すぐ撤去するからっ!」
伊一「どういうことだい?飴村くん。」
乱「げえっジジイんとこのジジイじゃん最悪ぅ〜。ってか飴村くんってやめてくんない?ジジイ思い出してムカついてきた。」
帝「い、いいからなんなんだよ乱数?その、撤去するとかなんとか」
乱「あっはは笑知りたい?‪笑」
帝「知りたいっていうか…知らなくちゃいけねえ気がするんだ。」
乱「そっかぁ〜。でも今はだ〜め!もう夜遅いし、話せば長くなるし!だから、知りたくなったら明日僕の事務所においでよ!お菓子とかいーっぱい用意しとくからさっ♪」
伊一「では僕も…」
乱「ジジイ禁止なんだーうちの事務所。ごめんねー。(棒)」
伊一「そうか。それは残念だね。また次の機会をお伺いするよ。」
乱「まあ次ないと思うけどね。」
帝「まっ、まあまあ…」
乱「まっいーや!じゃ、幻太郎、帰ろ〜」
幻「…………」




乱数が幻太郎をおんぶする形で運んでいく。幻太郎は寝ているというより意識を失っているように安らかに美しく止まっていた。

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