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第3話

悲しい世界。
逢坂壮五
逢坂壮五
この子に……会いたい!
四葉環
四葉環
は?
そーちゃんはいつも予想外のことを言う。
人の事ばかり気にして自分の事はなにも言わない。
そんな人だと思っていた。
逢坂壮五
逢坂壮五
IDOLiSH7が結成する前に、僕は大学に通っていたんだ。
その時に出会った子なんだ。
四葉環
四葉環
どこであったの?さすがに今高3だから大学生ってわけじゃねぇだろうし
逢坂壮五
逢坂壮五
雨の日に、彼の歌声が聞こえてきたんだ。
酷い雨の音をかき消すように綺麗に耳に聞こえてきた。
目を閉じれば思い出す。
彼の悲しげな歌声、雨に紛れない強い意思。
きらきら光る紫陽花にまみれてまるで天使みたいに。
四葉環
四葉環
明日、話してみるからそわそわすんのやめろよ
逢坂壮五
逢坂壮五
僕はそわそわなんかしてないよ!
.
四葉環
四葉環
なぁあなたちゃんさ、そーちゃんのこと知ってる?
次の日、あなたちゃんに聞いてみた。
そーちゃんが嘘ついてるってことも有り得るし……
そんなことする奴じゃねぇって分かってんだけどイマイチ納得いかねぇんだよな
あなた
あなた
まず、そーちゃんって??
四葉環
四葉環
IDOLiSH7の逢坂壮五!
あなた
あなた
………1年ぐらい前かな会ったかもしれない
有耶無耶に答えられる。
これは信じていいのか?
鞄から王様プリンを取り出す。
四葉環
四葉環
これ、昨日のお返し
あなた
あなた
ありがと
プリンの蓋を開け、スプーンで食べる。
あなたちゃんは握りしめているだけで中々食べない。
顔はこわばっていて、少し俺でも怖いと感じてしまった。
四葉環
四葉環
ど、どうしたの?
あなた
あなた
いや……あの日、むしゃくしゃしてたんだ。それなのに……
何かを言いかけていたあなたちゃん。
俺にはさっぱりわからない。
ひたすら王様プリンを食べる。
四葉環
四葉環
で、会うの?
あなた
あなた
会う……けど
四葉環
四葉環
もうなに?なんかあったの?
何かを引きずっているのか、顔は暗いまま。
妙にそれが引っかかって嫌だ。
再びあなたちゃんの顔を見る。
あなた
あなた
っ、いやだ………
涙が、目からポロポロと零れていた。
静かに綺麗に宝石みたいに。
四葉環
四葉環
え、え?!なんで泣いてんの!?そんなにそーちゃんのこと嫌い?!
あなた
あなた
違う、んだけど……でもどこか似てるんだ。兄に。
四葉環
四葉環
そーちゃんが?
こくりと頷き、涙を拭き取るあなたちゃん。
兄に似ているそーちゃん?
似てるから泣いてる?
よく状況が理解できない。
あなた
あなた
兄は、ちょうどその逢坂……さん?に会った時に亡くなったんだ。
四葉環
四葉環
え、あなたちゃんに兄貴がいたの?
あなた
あなた
いたよ、火事で俺以外の家族は皆亡くなったんだ
四葉環
四葉環
は………
言葉も出なかった。
1年前はあなたちゃんは家族をみんな失って、一人ぼっちになって……
俺も何故か心が痛くなった。
あなたちゃんの気持ちが分かるわけじゃないけど似たような思いを持っているから。
あなた
あなた
その日、俺は友達と大学に兄を迎えに行ってたんだ。
でも入れ違いになってしまってたまたま紫陽花がたくさん咲いている道を見つけた。
そこで多分会ったんだと思う。
最悪な、あの日を思い出すあなたちゃんは苦しそうだった。