無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

867
2021/01/13

第47話

心からの、おめでとう
佐護 ひまり
佐護 ひまり
おめでとう、アラタ
井川 アラタ
井川 アラタ
ありがとう
押し付けた胸のあたりから、アラタの鼓動が聞こえる。
私は目を閉じて、心地よい鼓動を聞いていた。
すると、アラタがいきなり私をぐいっと引きはなして、私の様子をまじまじと見つめた。
井川 アラタ
井川 アラタ
そういえば、ひまりはもう大丈夫なの? 
井川 アラタ
井川 アラタ
昼間、倒れたばかりなのに、ゆっくり休まないと
佐護 ひまり
佐護 ひまり
もう大丈夫だよ。
これから、アラタの家でお祝いパーティーするんだって
佐護 ひまり
佐護 ひまり
私もいっしょにお祝いしたいし……、
アラタのお母さんも、具合が悪くなったら布団で横になってねって、言ってくれたから
井川 アラタ
井川 アラタ
はぁっ?
母さん、何言ってるんだよ?
ひまりは病人だっていうのに、めちゃくちゃ言うな
佐護 ひまり
佐護 ひまり
でも、私だって、家で一人で寝てるなんて嫌だよ
佐護 ひまり
佐護 ひまり
……アラタと一緒にいたいし
そう言った途端、アラタは顔を赤くして、口に手を当てた。

井川 アラタ
井川 アラタ
うわ、ひまりにそんなこと言われると、
……うれしすぎるんだけど
照れながら言ったアラタを見ていると、私まで赤くなってしまう。

今まで、こんな風に男女の会話をしたことがなかったから、
……いまさらだけど、照れる!
二人で顔を赤くしていると、すぐそばを車が通り過ぎた。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
(もしかして、私、さっき道の真ん中でアラタに抱きついてた?)
アラタに会えたのがうれしすぎて、全然気づかなかった!
今さら、恥ずかしさでいっぱいになっていると、
井川 アラタ
井川 アラタ
ひまり、ちょっとだけ寄り道しよう
アラタは、すぐそこにある近所の神社を指差した。

*    *     *    *
日が暮れた神社には、私たち二人しかいなくて、しんとしていた。
私たちは、境内の裏に回って、石段に腰掛ける。

佐護 ひまり
佐護 ひまり
アラタ、二位で選ばれたんだよね? 
ホントにすごいよ!
井川 アラタ
井川 アラタ
僕もびっくりした。
僕に投票してくれた人たちには、本当に感謝してる
井川 アラタ
井川 アラタ
何ができるかはまだ手探りだけど、その人たちに何かを返せるように頑張ってみるよ
そう言って前を向いたアラタの横顔は、とびきり輝いていて、ずっと先の未来を見てるんだなって思った。

これまでは、そんなアラタを見るのが辛かったのに、今は心から応援できる。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
(こうしてアラタのそばにいるから、なのかな)
アラタに見とれていると、急にアラタがこっちを向いた。
井川 アラタ
井川 アラタ
ということで、ひまり。
今度はひまりが約束を果たしてくれる?
佐護 ひまり
佐護 ひまり
約束って……、あっ!
私は急に、アラタがX-BOYに選ばれたらキスする約束を思い出して、ぼっと赤くなった。